ケニアのアグテック企業Shamba Pride、加盟店ネットワーク拡大のため370万ドルを調達

Image Credits:Shamba Pride

ケニアのアグテック企業Shamba Pride、加盟店ネットワーク拡大のため370万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2024.01.22

ケニアの農業技術企業であるShamba Prideは、先行シリーズAラウンドで370万ドルの資金調達を行ったことが明らかになった。Shamba Prideは、農業用製品の最終マイル配送を強化し、農家の価格搾取や品質問題に取り組むために、デジショップと呼ばれるマーチャントネットワークを活用している。

同社は、ケニア全土に24の県にわたるマーチャント(農業ディーラー)のネットワークを構築しており、今後1年間でさらに小売業者や農業地域をカバーする計画である。また、この成長には、ヨーロッパ連合の農業金融イニシアティブEDFI AgriFIとSeedstars Africa Ventures(SAV)からの370万ドルのデットエクイティプレシリーズA資金調達が活用される。

Shamba Prideは、農業ディーラーをデジタル化し、ビジネス管理や在庫発注などのさまざまなタスクを支援している。これにより、地方の小規模農家に肥料や種などの供給が確保されている。また、同社は農家に市場のつながりや後払いの金融サービス、USSDプラットフォームを通じたトレーニング情報も提供している。

Shamba Prideの成長は、ケニアの農業部門の一翼を担っており、ケニアの国内総生産の33%を占め、国の人口の40%以上が従事し、70%以上が農村地域に住んでいる。農業は同国の輸出収入の65%を占め、イノベーターにとっても重要なセクターである。

この資金調達は、農家や農業ディーラーに追加の収益をもたらし、女性起業家の成功に大きく貢献するモデルを支援するものであり、SAVのパートナーであるMaxime Bouan氏はその成功に誇りを持っている。

Shamba Prideは、「気候変動対策型」農業用製品を提供するフランスの多国籍企業Elephant Verveなどのパートナーから在庫を調達しており、小規模農家の持続可能性を高める戦略の一環としている。