ケニアの一元化ヘルスケアプラットフォームMyDawa、Alta Semper Capitalから2000万ドルを調達

Image Credits: MyDawa

ケニアの一元化ヘルスケアプラットフォームMyDawa、Alta Semper Capitalから2000万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.07.03

ケニア・ナイロビに本拠を置くMyDawaは3日、直近のラウンドで約2000万ドルを調達したと明らかにした。ラウンドステージは不明。

MyDawaは、2016年にスタート。エレクトロニック・ヘルスケアの初期段階では、電子薬局として始まったが、現在ではオンラインと対面の診察、さらには自社の拡大する薬局とヘルスセンター網での検査サービスも提供している。

また、MyDawaは自社ブランド製品を展開し、テレヘルスからフルフィルメントまでの技術基盤を他のヘルスケア企業がスケールアップできるように開放する計画も立てている。既にケニアの大手クリニックチェーンとの提携も進めており、これらの企業はそのリーチを拡大するためにMyDawaの技術を活用する方向である。

さらにMyDawaは、ケニア国外への拡大を視野に入れ、ウガンダのGuardian Healthを買収。この成長戦略は、以前はGlovo Kenyaの役職者であった新CEOのPriscilla Muhiu氏により推進される。

今回調達した資金により、MyDawaは地域内でのリーチ拡大と製品の提供を目指すとともに、他のヘルスケアビジネスの成長をサポートするための技術基盤を開放する計画を進める。また、ウガンダのGuardian Healthの買収は、ケニア国外への拡大戦略の一環として位置付けられている。

アフリカのヘルスケア領域で今後大きな成長が期待される中、MyDawaの成功はその一端を担う。とりわけ、同社の地域拡大戦略や他のヘルスケアビジネスへのサポートは、アフリカ全体のヘルスケアアクセスの民主化という目標に大きく寄与する。

今後のアフリカでの消費者支出が2025年までに2.1兆ドルに達すると予測されており、これはアフリカのビジネスチャンスの一つとなる。したがって、MyDawaへの投資は、この成長する需要に応えるために、地元生産と価値ある消費財とサービスへの投資を戦略的に行う一環となる。