ケニア発・オートモーティブ革新のPeach Cars (日本法人: 株式会社Cordia Directions)、UTECらから約7億円を調達

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ケニア発・オートモーティブ革新のPeach Cars (日本法人: 株式会社Cordia Directions)、UTECらから約7億円を調達

uniqorns編集チーム 2023.06.20

ケニア・ナイロビに本拠を置く Peach Cars (日本法人: 株式会社Cordia Directions)は20日、直近のラウンドで約7億円を調達したと明らかにした。
ラウンドステージはシード。このラウンドは株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)、山田進太郎氏(メルカリ創業者、同代表取締役CEO)、Peter Kenevan氏(PayPalのVP、ジャパンヘッド)、太田裕朗氏(早稲田大学ベンチャーズ共同代表/元ACSL社長)が参加した。

Peach Carsは、ケニアのオートモーティブビジネスに革命をもたらす目的で設立された。サブサハラアフリカ地域の中古車市場の情報の非対称性と安全性の問題を解消し、90%が中古車で占められる市場を改革することを目指している。

具体的には、情報の透明性を保証したオンラインマーケットプレースの運営や、車両の検査、適正価格のアドバイスから、実車閲覧、テスト走行、所有権の変更、安心・安全な支払いまで、一貫したサービスを提供している。 ケニアの大多数の自動車が日本製であることから、Peach Carsは日本のオンラインオークションで利用されている詳細な車両の検査項目を基に、現地のニーズに対応した車両の詳細な状態の把握を助ける検査を開始した。
また、Peach Cars独自のソフトウェアを利用して自動車検査の自動化を進め、スマートエンジン出力検査機器の開発にも成功している。

Peach Carsは今回調達した資金をもとに、より信頼性の高い中古車の市場形成を目指すとともに、テクノロジーの更なる進化によるサービス品質の向上を推進する。また、その活動範囲をアフリカ全体へと広げ、中古車取引の信頼性と利便性を向上させることで、地域社会への貢献を目指す。事業の推進フェーズへの移行する。

その一方で、Peach Carsは既にサービスを提供しており、ケニアの市場における革新的な存在として注目を集めている。中古車市場の改善により、消費者にとっては安全性と信頼性が確保され、更なるビジネスチャンスを創出する一方、中古車の売買における新たなスタンダードを形成している。
中古車の品質に関する情報の非対称性を解消し、信頼性と透明性を確保することで、市場全体の活性化を図っている。
今回の発表は、Peach Carsのビジョンを共有し、その具現化を支援する投資家たちの強い支持を得たことを示している。
この新たな資金調達を通じて、同社は中古車市場の更なる革新を推進し、その市場における信頼性と透明性の向上を目指していくであろう。