シリーズCで3,000万ドルを調達、サイバーセキュリティ運用を近代化するCyware—累積調達額は7,300万ドルに達する

Image Credits: Cyware

シリーズCで3,000万ドルを調達、サイバーセキュリティ運用を近代化するCyware—累積調達額は7,300万ドルに達する

uniqorns編集チーム 2023.06.29

企業のセキュリティ運用を最新化する製品を開発しているスタートアップのCywareが、最新ラウンドで3000万ドルを調達したと発表した。ラウンドはTen Eleven Venturesがリードし、Advent International、Zscaler、Emerald Development Managers、Prelude、Great Road Holdingsも参加した。これにより、Cywareの累計調達額は7300万ドルに達した。

Cywareは、Anuj GoelとAkshat Jainによって2016年に設立された。Goelは以前、大手企業のセキュリティチーム内でのシロ化を克服する方法を研究し、実装した経験を持つ。一方のJainは、分散システムの構築を専門とするOracleやAdobeなどの大手テクノロジー企業出身である。

GoelとJainは、Cywareにおいて脅威情報と脅威ハンティング、脆弱性、インシデントデータを統合する機会を見つけた。彼らは予め組み込まれたワークフローを通じてこれらを統合する。

Cywareは、企業のセキュリティチームを相互に、そして第三者の脅威データプロバイダーとつなげるネットワークを提供している。これにより、Goelによると、セキュリティベンダーやソフトウェアプロバイダー、信頼できるテクノロジー企業から直接、脅威情報(例えば脆弱性情報)を受け取ることができる。

また、CywareはAIを利用して脅威情報データから情報を抽出し、脅威の深刻度を評価し、類似する脅威をクラスタリングする。最終的には、すべてのデータを組み合わせて、重要な洞察を提供する報告書を作成する。さらに、CywareのAIは、セキュリティオーケストレーションのためのコード提案を提供し、既存の脅威検出システムに直接導入できる検出ルールや署名を生成する。

このように、現行のサイバーセキュリティの運用を近代化するための製品を開発するスタートアップであるCywareは、活発なビジネス展開と技術進歩を続けていまる。今後の動向に注目が集まる。