ジェネレーティブAIクラウド構築のTogether、シード調達で2,000万ドルを獲得——LLMのサポート企業数は50を超える

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ジェネレーティブAIクラウド構築のTogether、シード調達で2,000万ドルを獲得——LLMのサポート企業数は50を超える

uniqorns編集チーム 2023.07.21

ジェネレーティブAIとクラウドプラットフォームを開発するスタートアップである Together は21日、シード資金調達ラウンドで2000万ドルを調達したと発表した。

Togetherは、LLaMAデータセットを複製したデータセット「RedPajama」を作成したことで知られる。同社は、スタートアップや企業の開発者がオープンソース AI を構築するための新しいフルスタックプラットフォームとクラウドサービスをリリースしたばかりである。すでに50以上のオープンソース AI モデルをサポートしており、新たにリリースされた Meta の「LLaMA 2」もサポートする。

Togetherは、「現在ビッグテックがイノベーションをリードしている市場において、AI モデルをよりオープンでアクセスしやすいものにすることを使命としている」とし、クラウドプラットフォーム「Together API」と「Together Compute」を開発した。「Together API」は、オープンソースの AI モデルをトレーニング、微調整、実行するためのクラウドサービスで、「Together Compute」は、独自のデータセットでモデルの事前学習を行いたいAI/ML研究グループのためのハイエンド GPU クラスタを提供する。

Togetherがこれを実現できるのは、中古GPUチップの大量供給があったためで、記事によれば、これらのチップの約20%は AI モデルの訓練に再利用できる。TogetherはこれらのGPUを数千台リースし、新しいクラウドサービスの動力源としている。

一方で、OpenAIや他のクローズドな独自モデルの企業、特にエンタープライズ分野に挑戦しているTogetherだが、創業者の一人である Vipul Ved Prakash氏は、クローズドなエコシステムとオープンなエコシステムが併存すると述べた。

新チーフサイエンティストには、スタンフォード大学でコンピューターサイエンスの博士号を取得したばかりのTri Dao氏を迎え、LLMの訓練と推論を改善するための研究「FlashAttention」に注力する。Togetherはまた、Snorkel AIと提携を発表し、企業がセキュアな環境でデータ上にカスタム LLM を構築できるようにした。