スマートフォンメーカーNothingがPhone (2)の発売に向けて9,600万ドル調達——累積調達額は2億5,000万ドルに

Image Credits: Nothing

スマートフォンメーカーNothingがPhone (2)の発売に向けて9,600万ドル調達——累積調達額は2億5,000万ドルに

uniqorns編集チーム 2023.06.28

ロンドンに拠点を持つスタートアップ、Nothingは29日、直近のラウンドで約9,600万ドルを調達したと明らかにした。
このラウンドはHighland Europeがリードし、GV(Google Ventures)、EQT Ventures、C Capitalが参加した。
また、スウェーデンの音楽グループ、Swedish House Mafiaも戦略的に出資し、一部の仕事に既に取り組んでいる。これは、昨年3月に実施したシリーズBラウンド(7,000万ドル)を上回るもので、今回のラウンドを受け、累積調達額は約2億5,000万に達した。

Nothingは、OnePlusの共同創設者であるCarl Pei氏により設立された。新型スマートフォン「Phone」のメーカーとして知られている。Nothingの戦略的な一環として、次のスマートフォンをはじめとするデバイスのラインナップ拡大とビジネスの拡大に向けた取り組みを進める予定である。また、その新型スマートフォン「Phone (2)」の発売が近々予定されている。

同社は、これまでに1.5百万台のデバイスを販売しており、そのうちスマートフォンが80万台を占めているという。これは、Pei氏が今年2月に言及した同社が1百万台のデバイスを販売したという報告と一致している。Nothingは、2022年の収益が2億ドルであり、今年はそれを上回る見込みであると確認している。

新たに調達した資金を用いて、Nothingはその才能基盤を拡大する予定である。現在の従業員数は450人であり、最近になってソフトウェアエンジニアをハードウェアスペシャリストと並ぶチームに加えている。

Nothingは、スマートフォン市場で新たな可能性を見つけることに期待を寄せている。新型スマートフォン「Phone (2)」は、来月11日の発売が予定されており、それがNothingの成長戦略の重要な一部となる。

「Phone (1)」は限定リリースであったが、Phone (2)はその問題を修正し、米国市場で提供される予定である。初期段階では、そのローンチは他のスマートフォンメーカーとのパートナーシップではなく、単独で行われるとされている。

現在、AppleとSamsungがスマートフォン市場を支配しているが、投資家たちは新しいプレイヤーが存在する余地があると信じている。

新たな資金調達により、Nothingは今後の事業展開においてその焦点を更に絞り込むとともに、業績を伸ばすための人材を強化するであろう。現在、同社は450名の従業員を抱え、ハードウェアスペシャリストチームに加えて、最近ではソフトウェアエンジニアの採用も始めている。

Carl Pei率いるロンドンのスタートアップ、Nothingは革新的な技術とデザインを持つスマートフォンを開発し、新たな消費者体験を提供することで、スマートフォン市場での新たな地位を確立しようとしている。これらのアプローチは、同社の今後の戦略と目標達成において、非常に重要な役割を果たすことになるであろう。