セレイドセラピューティクス株式会社、シリーズAにて累計12億円相当の資金調達を完了

Image Credits: セレイドセラピューティクス株式会社

セレイドセラピューティクス株式会社、シリーズAにて累計12億円相当の資金調達を完了

uniqorns編集チーム 2024.05.08

セレイドセラピューティクス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:荒川信行)は、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズを無限責任組合員とする「UTEC5号投資事業有限責任組合」、大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社を無限責任組合員とする「OUVC2号投資事業有限責任組合」、「有限会社テクノサイエンス」、並びに株式会社常陽キャピタルパートナーズを無限責任組合員とする「つくばエクシード2号投資事業有限責任組合」を引受先とする第三者割当増資を実施し、シリーズAとして約4.6億円の追加資金調達を行った。

これにより、既存のシリーズA資金調達額5億円及びNEDOの「ディープテック・スタートアップ支援事業」助成金採択額(上限2億円)を加えた、累計約12億円(11.6億円)相当の資金調達を完了した。
今後、血液疾患・血液がんに対する細胞治療・遺伝子治療製品の研究開発を更に加速化させていく。

セレイドセラピューティクスは、人の血液の源となる造血幹細胞を選択的に体外増幅する独自技術を持つ東大発・筑波大発のスタートアップである。
造血幹細胞を安全かつ効率的に増やすことで、血液がんを含む難治性の血液疾患・遺伝性疾患への細胞治療やex vivo造血幹細胞遺伝子治療、また虚血性疾患での血管新生などを目的とする次世代の再生医療等製品を社会に提供することを目指している。
また、セレイドセラピューティクスには以下2つの事業がある。
1.パイプライン事業
血液疾患・血液がんの根治には造血幹細胞移植が行われているが、細胞数の確保などの課題が多く、日本のみならず世界中の多くの国で、治療法の更なる発展が待ち望まれている。
セレイドセラピューティクスが研究開発を進める再生医療等製品は、各種血液疾患・血液がんに対する根治療法としての移植術の可能性を広げるものであり、次世代の細胞治療製品として多くの患者の治療に役立てられることが期待される。
2.プラットフォーム事業
同社の未分化性を維持したヒト造血幹細胞の大量増幅技術は、ex vivo HSC遺伝子治療を含めた様々な細胞治療・遺伝子治療製品に応用可能であることが分かってきた。
海外のスタートアップ・製薬企業と協議をする中で、それぞれの細胞・遺伝子治療製品のニーズに応じた技術導出の機会について今後、検討を進めていく。

今回調達した資金を活用して、パイプライン開発事業では、基盤技術の改良とその非臨床POC取得、リードパイプラインにおけるCMC活動を進めるとともに、プラットフォーム事業では、同社技術に関心のある複数の企業や機関とのパートナリングを通じて、様々な細胞・遺伝子治療への応用開発を進めていく。

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