デジタルフォレンジック企業Binalyzeが1,900万ドル調達

デジタルフォレンジックとインシデント対応のためのツールセットを構築するロンドンのスタートアップ、Binalyzeは、今週、Molten Venturesを主導とし、Cisco Investments、Citibank Ventures、Deutsche Bank Venturesの参加により、シリーズAラウンドで1,900万ドルを調達したことを発表した。

ComodoやZemanaのウイルス対策会社での在職期間の後、Binalyzeを立ち上げたTinaztepeは、「世界中の複数の地域」で軍事および政府契約を確保し、早期に成功を収めた。 Tinaztepeは、企業顧客の数も非公開で、現在80人のチームがおり、年末までに約110人に増えることを期待している。

Binalyzeは、まず、クラウド、ネットワーク資産、およびノートパソコンやデスクトップなどのデバイスを含む証拠の異なるタイプのデジタルフォレンジックを収集する。 証拠が収集されたら、Binalyzeは、データを自動的に分析するためのトライアージングツールに移動し、是正に役立つ。

Binalyzeは、これを行っているプラットフォームではない。最近、Thoma Bravoは、サイバーセキュリティ脅威を調査するための類似したソフトウェアを提供するデジタルフォレンジック企業であるMagnet Forensicsを買収することに同意した。

セキュリティチームがフォレンジック作業を行うためのクラウドネイティブデジタルフォレンジックプラットフォームを提供するCado Securityもある。

しかし、Tinaztepeは、既存のソリューションとは異なり、Binalyzeがブロックや監視に重点を置くのではなく、調査とコラボレーションに重点を置いているため、Binalyzeが他とは異なると主張している。

Mordor Intelligenceによると、デジタルフォレンジックツールの市場規模は、2023年の58.9億ドルから2028年には108.2億ドルに成長すると予測されている。