データ変換スタートアップのProphecyが3,500万ドルの資金調達を実施

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データ変換スタートアップのProphecyが3,500万ドルの資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2023.10.12

Prophecyは、企業がデータを変換するための低コード開発プラットフォームで、Insight PartnersとSignalFireをリードとするシリーズBの資金調達ラウンドで3,500万ドルを調達したことを発表した。J.P. Morgan、Singtel Innov8、Databricks Ventures、およびDallas Venture Capitalも参加した。

この新たな資金調達により、合計調達資本額が6700万ドルに達し、Prophecyのプラットフォームのスケーリングと顧客獲得の取り組みに費やされる予定である。

Bains氏は、マイクロソフトとNvidiaでの経験を経てProphecyを立ち上げ、ハードウェアのパフォーマンス最適化とAIコンピュートワークロードの実行に必要なソフトウェアインフラストラクチャの構築に従事した。Apache Hiveのプロダクトマネージャーに昇進した後、データの要約と分析、データ構造のクエリングを行うためのオープンソースシステムであるApache Hiveに取り組みながら、市場のデータ変換プラットフォームが現在のAIおよび分析プロジェクトには不十分であるとの考えを持つようになった。

クラウドアナリティクスソフトウェアベンダーMatillionの別の調査によると、データチームはビジネスの要求に応えるために自己を過度に負担しているとされている。調査に参加したデータエンジニアの84%が、自身の仕事量がキャパシティを超えていると説明し、34%がプロジェクトごとにデータの統合、収集、変換に半分以上の作業日を要すると述べている。

Prophecyは、完全に管理されたクラウドまたはオンプレミスサービスとして提供され、データ変換を容易にするためのツールであるData Copilotも提供している。Data Copilotは、大規模な言語モデルと組織固有のナレッジグラフを活用して、望ましいデータ変換を記述する自然言語のプロンプトからデータ変換パイプラインを構築する。これにより、コードやドラッグアンドドロップエディタを使用してパイプラインを構築する必要がなくなる(データパイプラインを生成するためのOpenAIのChatGPTのようなものと考える)。

Prophecyには、主にエンタープライズの顧客を対象としたデータ変換ツールを提供するCoalesce、Informatica、Talend、Incorta、およびEtleapという競合他社がありる。
幸いなことに、データ統合市場では十分な資金が回っている。Grand View Researchによると、2022年に119.1億ドルだったセグメントは、2023年から2030年までの間に年率12.3%成長すると予測されている。

この最新の投資により、元Hortonworksの社長であるHerb Cunitz氏がProphecyの取締役会メンバーとして、J.P. MorganのマネージングディレクターであるElena Zislin氏が取締役会オブザーバーとして加わることになる。