トラック運転手の業務日報を自動化するAIサービスを開発・提供するenstem(エンステム)、インクルージョン・ジャパンらから1億3000万円を調達

Image Credits: 株式会社enstem

トラック運転手の業務日報を自動化するAIサービスを開発・提供するenstem(エンステム)、インクルージョン・ジャパンらから1億3000万円を調達

uniqorns編集チーム 2023.07.18

運転手の体調をAIで分析する株式会社enstem(エンステム、東京・中央)は18日、直近のラウンドで約1億3000万円を調達したと明らかにした。このラウンドはベンチャーキャピタル(VC)のインクルージョン・ジャパンが引受先となった。

enstemは、物流業界向けのAIサービスを手掛けるスタートアップである。enstemの新システムは、運転手が持つスマートフォンの位置情報から運送経路を把握し、腕時計型の専用ウエアラブル端末で心拍の変動を計測する。人工知能(AI)はこの心拍の変動からヒヤリハットを検知し、そのデータを自動で業務日報に落とし込む。この新システムは8月に発売予定である。

物流業界では運転手不足が問題となっており、業務効率化と運転手の健康管理の改善が求められている。その中で、enstemは運転手の心拍情報から体調やストレス状態を分析するAIサービスで強みを持つ。取得データを用いて運転手の健康状態やヒヤリハットが多い経路などを可視化し、労働環境の改善につなげる考えだ。

enstemは今回の資金調達をもとに、新システムの開発・導入を進める。また、体調に合わせた運行計画の作成や労働環境の改善により、顧客企業数を24年6月には300社へと引き上げることを目指す。