ドキドキに合わせて光るイヤリングデバイスを開発する株式会社e-lamp.、ANRIから3,000万円を調達——生体情報を活用したコミュニケーションを提案する企業へ成長を目指す

Image Credits: 株式会社e-lamp.

ドキドキに合わせて光るイヤリングデバイスを開発する株式会社e-lamp.、ANRIから3,000万円を調達——生体情報を活用したコミュニケーションを提案する企業へ成長を目指す

uniqorns編集チーム 2023.06.28

東京・渋谷区に本拠を置く株式会社e-lamp.(代表取締役:山本愛優美)は28日、直近のラウンドで約3,000万円を調達したと明らかにした。このラウンドはANRI株式会社がリードし、ANRI5号投資事業有限責任組合からの投資である。これは山本代表が慶應義塾大学での心理学・感性工学研究を起点とした製品開発の一環である。

e-lamp.は、ドキドキに合わせて光るイヤリング型脈拍フィードバックデバイスを開発している。同社の製品は、感情と関連性の高い「生体情報」を可視化し共有する体験を提案しており、自分の心をより共有できるようなコミュニケーションを実現することを目指している。

イヤリング型脈拍フィードバックデバイス「e-lamp. ONE」は、グッドデザイン・ニューホープ賞受賞などを経て、今年4月に初めての製品としてリリースされた。e-lamp. ONEでは、耳たぶの血管の拡大・収縮を感知するセンサーで脈の動きを推測し、血液量の増減に合わせてLEDの色が変化し、点滅する。これにより着用者の脈拍によるドキドキを可視化し、共有することができる。

株式会社e-lamp.は現在、脈動にとどまらない様々な生体情報を可視化する方法を研究しており、次世代機の開発にも取り組んでいる。

さらに同社は、製品を通じて得られる大量の生体情報を分析し、それを利用して新しいサービスを開発することも計画している。

この企業が持つユニークな技術が、新たなコミュニケーション形式の創出や、人間の感情や生体情報をより深く理解するためのツールとして、どのように展開されていくのかに注目が集まる。