ドップラー・ライダー開発のメトロウェザー、NTTファイナンスらから3.6億円を調達――累積調達額は10.6億円に

Image Credits: 株式会社メトロウェザー

ドップラー・ライダー開発のメトロウェザー、NTTファイナンスらから3.6億円を調達――累積調達額は10.6億円に

uniqorns編集チーム 2023.08.01

京都・宇治市に本拠を置く株式会社メトロウェザーは本日、直近のラウンドで約3.6億円を調達したと発表した。シリーズAエクステンションラウンドにおいて、NTTファイナンス株式会社、DRONE FUND、株式会社MOL PLUSが参加した。これは前回のシリーズAラウンドに続くものであり、今回のラウンドを受けて、累積調達額は約10.6億円に達した。

株式会社メトロウェザーは、古本淳一氏(現・代表取締役社長)らにより設立され、ドローンや空飛ぶクルマが安全・安心に運航・離発着するための必須情報である突風や乱気流をリアルタイムに可視化する3次元風計測装置、通称「ドップラー・ライダー」の開発・製造を手がけている。

ドローンの普及に伴い、その飛行の安全性確保のためには、突風や乱気流などの風況情報が必要不可欠となる。これらの情報はドップラー・ライダーによりリアルタイムで把握・可視化され、不審ドローン等の物体検知への応用も可能であることから、その利用ニーズは急速に拡大している。

メトロウェザーは、今回調達した資金をもとに、ドップラー・ライダーによるユースケース拡大に対応した開発体制の強化や、ドローン市場の先行拡大が見込まれる米国への事業展開を加速させる。また、NTTファイナンス株式会社からの投資を契機に、NTTグループとの幅広い事業連携の強化も図っていく。これまでにもNTTコミュニケーションズ株式会社と風況データ提供事業を行ってきたが、その範囲をさらに拡大する予定である。

以上のように、メトロウェザーは、ドップラー・ライダーの開発・製造といった本業を支えつつ、資金調達を通じた事業拡大に努めている。新たな技術と資金力を背景に、今後のさらなる成長が期待される。