ニューヨーク発・AI金融技術のCognaize(コグナイズ)、Argonautic Venturesらから1800万ドルを調達

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ニューヨーク発・AI金融技術のCognaize(コグナイズ)、Argonautic Venturesらから1800万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.07.19

ニューヨークに本拠を置くCognaize(コグナイズ)は19日、直近のラウンドで約1800万ドル(約20億円)を調達したと発表した。ラウンドはArgonautic Ventures、Metaplanetと他の名前の明かされていない投資家も参加している。詳細な調達額や企業の評価額は公表されていないが、評価額は数億ドル規模であることが確認されている。

Cognaizeは、人間とAIの共同作業を推進するハイブリッドアプローチを採用しており、AI金融アプリケーション向けの非構造化データ処理プラットフォームを開発した。これにより、一部の大手顧客からの利用が始まり、ビジネスの拡大を進めている。その顧客には、三大クレジット評価機関の2社、大手保険会社、金融サービス企業が含まれる。

調達資金は、ドイツとアルメニアにもオフィスを持つCognaizeの人員採用、研究、製品開発、ビジネス開発に使用される予定である。

Cognaizeは現在、大量の非構造化金融データを処理し、精密かつ迅速にインサイトを抽出するプラットフォームを提供している。これにより、意思決定の改善、リスク評価の強化、複雑さと人間の誤りにより隠されていたパターンや傾向の解明が可能となる。Cognaizeは金融業界が現代のAIを活用し、自社のデータの力を引き出す方法を迅速に再定義している。

また、Cognaizeは独自の「CogniPoint」システムを利用して、高度なセキュリティとプライバシーを確保しながら、顧客に合わせた情報を提供する。このシステムは、各顧客の要求に応じてカスタマイズされ、顧客のビジネスに最適な結果をもたらすために、各顧客の独自の状況とニーズを考慮した上で適応させることが可能である。

この調達により、CognaizeはAI技術を活用した金融情報解析の能力をさらに強化し、金融機関にとっての重要なパートナーとなるだろう。金融業界におけるAIの導入が進む中、Cognaizeのような企業は、金融機関が新しい技術を適応し、業務を効率化するための重要な役割を果たしていくことが予想される。