バーチャルの力で誰もがアートや文化財と身近に触れ合う世界を目指すVirtualion株式会社、5000万円の資金調達

Image Credits:Virtualion株式会社

バーチャルの力で誰もがアートや文化財と身近に触れ合う世界を目指すVirtualion株式会社、5000万円の資金調達

uniqorns編集チーム 2023.12.13

Virtualion株式会社(本社:東京都、CEO五十里翔吾、以下バーチャリオン)は、インクルージョン・ジャパン(ICJ)を引受先とするJ-KISS型新株予約権の発行により、5000万円の資金調達を実施した。

世の中には、自宅や倉庫などで眠っているアートや文化財がある。そして、キュレーションスキル(ミュージアム等で文化財やアートの収集・保存・展示に関わるスキル)をお持ちながら、それを活かす機会のない方々も多く存在する。バーチャリオンは、大学博物館での経験をもとに、誰もが展示を作って公開できるプラットフォーム「Virtualion®」を開発している。

このプラットフォームは、キュレーションスキルを活かせる場を提供するものである。資料と人をつなぐことで、誰もが、人類の歴史文化の結晶であるアートや文化財と身近に触れ合うバーチャル時代の新たなミュージアムを創り上げることが、同社の使命である。

資金調達の背景および今後の展開として
1)ミュージアム向けのバーチャルプラットフォームの高度化
博物館法の改正を受け、ミュージアムのデジタル化への需要は急速に高まっている。バーチャリオンは、デジタルアーカイブとバーチャルミュージアムを連動させるシステムを構築し、ミュージアムとのパートナーシップに立脚しデジタル化の先にある展開を支援する。さらに、バーチャル空間の活用により、展覧会開催の障壁を下げることで、ミュージアムとアーティストや研究者との文化的協調の場を実現するサービスをリリースする。

2)だれもが展示を作成できるソフトウェアVirtualion®を用いた教育機関向けサービスの実証
Virtualion®は、仮想空間に展示を作成するソフトウェアとして特許を取得している。この技術はすでに学校現場で利用実績があるが、ユーザー体験の向上を行い、主に教育面にフォーカスし「展示を作りたい」気持ちをお持ちの方々により多く届けていく予定である。