フェアリーデバイセズ株式会社、総額約21億円を調達——シリーズB累計調達額は31億円に

Image Credits: FairyDevices株式会社

フェアリーデバイセズ株式会社、総額約21億円を調達——シリーズB累計調達額は31億円に

uniqorns編集チーム 2023.06.06

東京都文京区に本社を構えるFairyDevices株式会社(代表取締役 藤野真人)は6日、シリーズBラウンドの2ndクローズで総額約21億円を調達したと発表した。

ラウンドにはダイキン工業株式会社、ヤンマーベンチャーズ株式会社、NTTテクノクロス株式会社が参加。

フェアリーデバイセズは、ウェアラブルデバイスとAIを活用した「コネクテッドワーカーソリューション」を展開する企業で、産業現場での熟練工不足問題に取り組んでいる。熟練工の技術をデジタル化し、それをAIが適切に適用できるようにすることで、労働力の不足による技術の喪失を防ぎ、作業の効率と品質を向上させることを目指している。

フェアリーデバイセズの提供するソリューションは、現場作業員がデジタルデバイスを装着し、その情報をリアルタイムで共有・解析することで、遠隔地からの作業支援や作業記録の自動生成などを可能にする。
その結果、作業の質を高めるとともに、作業員の負担を軽減するとともに、人手不足の解消にも寄与する。

このシリーズBラウンドで調達した資金は、産業現場のデジタル化推進、プロダクト開発、マーケティング強化、人材採用に使われる予定である。
その中でも特に重視するのは、AIによるコパイロットの実現と、その世界への普及である。これらの技術は、今後ますます人手不足が問題となる社会において、生産性向上や業務の効率化に大きく寄与すると期待されている。