フリーランサー向け財務管理プラットフォーム「Collective」、Gradient Venturesらから5,000万ドルを調達——累積調達額は8,200万ドルに

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フリーランサー向け財務管理プラットフォーム「Collective」、Gradient Venturesらから5,000万ドルを調達——累積調達額は8,200万ドルに

uniqorns編集チーム 2023.07.11

サンフランシスコに本拠を置くCollectiveは、Gradient Ventures、Innovius Capital、The General Partnership、General Catalyst、QED、Expa、Better Tomorrow Venturesから資金調達の一環として5,000万ドルを集めたと発表した。これにより、Collectiveの累積調達額は8,200万ドルに達した。

Collectiveは、自身の経験から生まれたビジネスアイデアを持つHooman Radfar氏(現CEO)らにより設立された。Radfar氏の両親は移民であり、アメリカに移住後、自営業を選んだ。しかし、彼らが選んだビジネス形態が異なり、その結果として発生した問題を解決するためにCollectiveは生まれた。

ビジネスオーナーは自身の企業の全てを管理し、ツールやサービスの選択を行う責任がある。この部分を効率化し、ビジネスオーナーが他の重要な業務に集中できるようにするのがCollectiveの目的である。

このプラットフォームでは、財務管理部門の一連の業務を提供する。OpenAIのGPT-4を活用したAIを利用して経費の分類や銀行取引の調整などのプロセスを自動化し、その他にも給与計算、四半期ごとおよび年次の税金申告、月次の経費および控除の追跡などの業務をサポートする。

一方、同社は自社のサービスをGoogleやMetaなどの大手テクノロジー企業の契約社員に提供する計画も明らかにした。これにより、これらの企業の契約社員がCollectiveのメンバーとなり、サービスを利用できるようになる。

しかしながら、同じマーケットにはすでにWingspanやBeamなどの競合他社が存在する。そのため、Collectiveはこれらの競争相手を超え、フリーランサー向けの財務サービス市場を勝ち取らなければならない。同市場は急速に成長しており、現在ではアメリカの労働力の39%がフリーランス業務を行っており、その比率は2027年までに50%以上に上昇すると予想されている。