ポーカーVRゲーム開発の広島大発Gino、心理戦をリアルに

image credit:株式会社Gino

ポーカーVRゲーム開発の広島大発Gino、心理戦をリアルに

uniqorns編集チーム 2023.09.06

株式会社Gino(ジノ)は、広島大学発のスタートアップであり、VRゲームの開発に取り組んでいる。同社は、ポーカーの仮想現実(VR)ゲームの開発を進めており、心理戦をよりリアルに楽しめるようにしている。

北尾社長は、「カードを出したときの相手の驚いた表情とか、そういうものがリアルに感じられ、心理戦の駆け引きをうまく表現できる」と述べている。同社は、米メタのVRゴーグル「メタクエスト2」やソニー系の「プレイステーションVR2」向けを想定している。同社が目指すのは、VRゲームで新しいジャンルを開拓することである。北尾社長は、「VRゲームはまだ新しい領域で、アクションかノベルゲーム(小説のようなゲーム)くらいしかない。既存のゲームで面白いジャンルをどんどん試していきたい」と述べている。

同社は、2022年に設立され、北尾社長を含め3名の直接のメンバーで開発に取り組んでいる。また、大手ゲーム会社で有名なゲームの開発に携わったディレクターらも参画しており、合計15名程度で開発に取り組んでいる。同社は、24年7月の発売を目指している。同社が現在開発中のゲームは、ポーカーにストーリーやキャラクターを組み合わせたものであり、キャラクターをゲーム内であまり動かさないため、VRに酔ってしまうこともないという。ただし、リスクが高いため、今後は3作程度を同時につくれる体制に持っていきたいとしている。

同社は、地元金融機関などからの借り入れを含め、数千万円を調達する予定であり、6社から2度目の第三者割当増資を実施する予定である。同社は、広島県が企業価値が10億ドル以上の「ユニコーン」に匹敵する企業を生み出すことを目指す「ひろしまユニコーン10」プロジェクトの挑戦企業にも採択された。