ヨーロッパの中小企業向けの挑戦銀行であるFinom、シリーズBの資金調達で5,400万ドルを獲得

Image Credits: Finom

ヨーロッパの中小企業向けの挑戦銀行であるFinom、シリーズBの資金調達で5,400万ドルを獲得

uniqorns編集チーム 2024.02.13

ヨーロッパの中小企業(SME)向けの挑戦銀行であるFinomが、シリーズBの資金調達で5,400万ドル(約60億円)を調達した。

Finomは、2019年にオランダで設立されたスタートアップで、ビジネスが数分でオンライン銀行口座を開設し、クロスボーダー取引をサポートするためのIBAN(国際銀行口座番号)を取得することができる。さらに顧客は物理的または仮想の銀行カード、経費管理ツール、会計ソフトウェアの統合サポートも受け取ることができる。

Finomは、銀行業界の既存のプレーヤーであるWise、Qonto、Revolutなどが存在する市場で競合しているが、SME向けの金融サービスへの需要の高まりを示している。Finomの資金調達は、最近ではAtom BankやMonumentなどのチャレンジャーバンクの大規模な投資や、IwocaなどのSME向け貸し手の新たな資金調達ラインの閉鎖も見られた。

Finomは、銀行業務、支払い、請求書作成、経費管理、会計などを包括的に提供する「完全統合型」製品として売り出している。これにより、顧客は毎週数時間を節約するだけでなく、別々のサービスを利用する必要がなくなり、コストも大幅に削減される。

Finomはこれまでに約5000万ユーロを調達しており、オランダ国内市場でEMI(電子マネー機関)ライセンスを取得している。このライセンスにより、FinomはEU全体でサービスを提供することができる。今後、Finomはエキスパンションを加速させ、来年までにユーロ圏全体をターゲットにする予定である。

シリーズBラウンドは、新規投資家のNorthzoneと、既存の投資家であるGeneral Catalystが共同リードした。その他の参加者には、Target Global、Cogito Capital、Entrée Capital、FJLabs、S16vcなどが含まれる。