中央銀行のデジタル通貨とレグテック・ソリューションの発展を図るEmtech、Matrix Partners India主導のラウンドで400万ドルを調達——累積調達額は1,000万ドルに

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中央銀行のデジタル通貨とレグテック・ソリューションの発展を図るEmtech、Matrix Partners India主導のラウンドで400万ドルを調達——累積調達額は1,000万ドルに

uniqorns編集チーム 2023.08.03

アフリカの中央銀行基盤を提供する Emtechは3日、直近のラウンドで約400万ドルを調達したと発表した。このラウンドはMatrix Partners Indiaが主導し、BTN、VestedWorld、Equity Alliance、LoftyInc Capital、Level Up Ventures、Collide Capitalらが参加した。これは昨年のプレシード(400万ドル)と最近の追加調達(200万ドル)に続くもので、累積調達額は約1,000万ドルに達した。

Emtechは、中央銀行のデジタル通貨(CBDC)イノベーションキットを提供しており、デジタル通貨に基づくソリューションとビジネスモデルを試したいと考えるフィンテックスや金融サービスプロバイダーを対象にしている。現在、ガーナ、ナイジェリア、バハマの中央銀行向けにレグテックとCBDCスタックのソリューションを開発し、他国のフィンテックスと協力して規制とイノベーションの洞察を提供している。

今回調達した資金は、このCBDCスタックとレグテックソリューションの開発をさらに進めるために使用される。CBDCイノベーションキットはAPIや"Bring your app"フレームワークを通じてアクセス可能なシミュレーターとして機能し、フィンテックスはCBDCシミュレーターウォレットとしてEmtechの模擬トークン "Beyond Cash (BYDC)"を利用し、台帳からデータを抽出して取引や新しいビジネスモデルをテストすることができる。

またEmtechは、中央銀行とフィンテックスが市場に参入するために必要なライセンスについて関係を築くための規制サンドボックスを提供している。これにより、銀行が模倣できるデジタルキャッシュ基盤へのアクセスがフィンテックスに提供される。

今後は、調達した資金をもとに、プラットフォームの開発と導入を進め、フィンテック企業とのパートナーシップを強化する予定だ。