九州大学発ベンチャー株式会社Kyulux、MCPグループより2億円の資金調達

Image Credits: 株式会社Kyulux

九州大学発ベンチャー株式会社Kyulux、MCPグループより2億円の資金調達

uniqorns編集チーム 2023.09.21

MCPグループが運営する、九州発ジャパン・エボリューション・ファンド投資事業有限責任組合(以下、JEF)は、株式会社Kyulux(本社:福岡県福岡市、以下、Kyulux)のシリーズCセカンド・クローズにてリード投資家として2億円の出資を実行した。MCPグループでは、シリーズCファースト・クローズにて8億円の出資および監査役の派遣を実施しており、今回のJEFによる出資を含め、出資総額は10億円となった。

Kyuluxは、有機ELの研究において世界的に著名な九州大学の安達千波矢教授によって開発された、レアメタルフリーで長寿命、かつ高効率・高純度の発色を実現するコストパフォーマンスに優れた有機EL発光技術「Hyperfluorescence™」を中心に、有機ELディスプレイや照明に用いる次世代発光材料を開発する九州大学発ベンチャーである。

同社は国内外の大手ディスプレイメーカーから出資を受けるとともに、協業による技術開発を進めており、今回の資金調達により、同発光技術・材料の大量生産技術の確立および市場投入を目指す。

MCPグループは、成長が期待される有機EL市場において、Kyuluxが有する優れた独自技術や知財管理体制、さらにはグローバルディスプレイメーカーとの量産化に向けた取組みを高く評価し、業界のゲームチェンジャーになる可能性を秘めているとみており、同社への一層の支援強化を図っていく予定である。
九州大学発ベンチャーであるKyuluxへのサポートが、「世界で戦える日本発ディープテック企業の輩出」の実現、並びに九州・沖縄、ひいては日本全体におけるミドルステージ以降のスタートアップ企業に新たな資金循環を起こす実例の1つになることを期待している。