企業の顧客データを各種システム間で同期するHightouch、資金調達に成功し3,800万ドルを獲得――企業価値は6億1,500万ドルに

Hightouchは、企業が顧客データを様々なバックエンドデータベースやシステム間で同期することを助けるプラットフォームである。同社は本日、新たな資金調達ラウンドにおいて3,800万ドルを獲得し、企業価値が6億1,500万ドルに達したと発表した。

Hightouchは、カシシュ・グプタ、テージャス・マノハル、ジョシュ・カールによって2020年に設立された。3人はサンフランシスコのミッション地区の"ハッカーハウス"で共同生活を送っていた。マノハルとカールは、以前勤めていた顧客データプラットフォーム業界に対して幻滅感を抱いていた。というのも、データとマーケティングチームの間に分断を生み出すと見ていたからである。

グプタ氏はHightouchを「組み合わせ可能な」顧客データプラットフォームと説明している。つまり、マーケターがノーコードツールを通じてデータウェアハウスから直接データを活用できるプラットフォームである。彼によれば、Hightouchはデータ分析の「最終マイル」を達成するために設計された。つまり、実際に分析を使って主要なビジネス成果を達成することを目指す。

「Hightouchは、データ分析からビジネス価値を引き出すツールです」とグプタ氏は述べている。「このプラットフォームは、マーケターに企業のデータへの直接アクセスを提供し、それを活用して簡単にパーソナライズされたオムニチャネルマーケティングキャンペーンを実施することを可能にします。」

Hightouchは、自身がデータを保存することはなく、チームがデータウェアハウス内で同期するためのデータを宣言することを可能にしている。SalesforceやHubSpot、Google Adsといったマーケティングソフトウェアにオーディエンスや実験を構築し、同期させる。プラットフォームのツールはまた、データウェアハウスに保存されたデータを変換し、それを分析や顧客セグメンテーション、活性化に使用できる統一された顧客プロファイルに変える。

Hightouchは500を超える大規模な顧客ベースを持っており、Spotify、Weight Watchers、NBAなどのブランドが含まれている。同社は、Bain Capital Venturesをリード投資家とし、Iconiq、Y Combinator、Amplify Partnersも参加する新たな資本を、顧客成功と獲得、そしてR&Dに投資する予定である。

これまでにHightouchは約9,000万ドルを調達しており、93人のチームを擁している。