保険業界の「Stripe」を目指すスタートアップ、Lulaが3,550万ドルを調達

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保険業界の「Stripe」を目指すスタートアップ、Lulaが3,550万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.08.03

「保険業界のStripe」を目指すというビジョンを掲げるスタートアップのLulaは、急速な顧客増に後押しされたシリーズBラウンドで3,550万ドルを調達した。

2021年7月のLulaの調達額は1,800万ドルで、その時点での同社の取り組みは、企業が自社の保険基盤を構築する必要を排除することを目指す保険APIの構築に焦点を当てていた。しかし、時間と共にLulaの提供サービスは、企業が保険プレミアムと保険関連の費用を削減するのを支援する広範な保険サービスへと進化している。現在、Lulaはリスク管理、クレーム管理、ポリシー管理、保険の提供といった幅広いツールを提供している。

この方針の転換は、顧客基盤が急速に成長しているマイアミを拠点とする同社にとって賢明な選択だったと言えるだろう。2022年2月には99の企業がLulaの顧客であったが、2023年7月現在ではその数は約4,000にまで増えている。創業者で社長のマイケル・ベガ・サンズ氏は具体的な収益の数字を明らかにしなかったが、2022年2月以降、月次収益は20倍に増えたとTechCrunchに対して述べている。

現在、Lulaは自動車レンタル、トラック輸送、物流企業、自動車共有プラットフォームと協業し、Kyte、Turo、State Nationalといった顧客やパートナーを抱えている。

新たに調達した資金の一部は、「ホイール」(自動車・トラック関連)業界を越えたさらなる拡大、ならびに既存の提供サービスの拡充に利用する予定である。