国際取引の効率化を追求する株式会社ユアトレード、1億円の資金調達を遂行

海外販売に起因する返品品や在庫滞留品の再販サービスを提供し、企業のグローバル販売を助ける株式会社ユアトレード（本社：東京都渋谷区、代表取締役：柳澤裕人、以下、当社）は、株式会社ANRIおよび株式会社ジェネシア・ベンチャーズより、合計1億円の資金調達を達成した。当社は、越境ECを含む海外販売で返品された商品や在庫滞留品を、現地の販売チャネルに再流通させるサービスを提供することで、無駄な廃棄物を生み出さない環境に優しい世界を目指している。海外向け販売を展開する企業で、廃棄物削減方法を模索している企業を求めている。

世界の越境EC市場は年率約30％の成長が見込まれており、人口減少、高齢化、労働人口減少といった日本の社会問題を解決するために、海外市場への販売が企業にとって有益であるとされている。一方で、全米小売業協会によれば、2021年に米国小売業が販売した商品の内、約7,600億ドルが消費者から返品され、返品率は約20％に達している。また、米国では返品された商品のうち、年間約260万トンが廃棄され、大きな環境問題となっている。急速に成長する越境ECにおいては、海外で返品を受けた場合、日本に戻す輸送費が負担となるため、現地で廃棄するケースが多く、コストや環境問題が生じている。

ユアトレードは、日本企業の海外販売を支援することを目指しており、2022年8月から、越境ECを含む海外販売で返品となった商品を現地で回収・保管・再販売するサービス（以下、返品再販サービス）を台湾から開始している。現地の主要なECサイトと、当社自身で運営するアウトレットオンラインストア『nomino』で販売を行うことで、廃棄される運命だった商品が再び購買者と出会う機会を提供している。

今後は、この度の調達資金を元に、「返品再販サービス」を多国に展開し、日本企業の海外向けEC販売を促進するための取り組みを強化する。その一環として、言語、決済、輸送の問題をシステム化し、効率化を図り、日本企業の海外販売を後押しするサービスの強化に取り組む。