在庫分析クラウドのフルカイテン株式会社、11.6億円の資金調達ー累計調達額は23億円に

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在庫分析クラウドのフルカイテン株式会社、11.6億円の資金調達ー累計調達額は23億円に

uniqorns編集チーム 2023.11.27

フルカイテン株式会社(本社・大阪市福島区、代表取締役・瀬川直寛)は、株式会社日本政策金融公庫からスタートアップ支援資金の新株予約権付融資によって3.5億円の資金調達を実施した。ジャフコ グループ株式会社をリードインベスターとして実施した総額8.1億円の第三者割当増資に関連するもので、合計11.6億円の資金調達が終了した。これまでの累計資金調達額は合計23億円となった。

同社は、在庫分析クラウド『FULL KAITEN』を展開しており、在庫での売上・粗利・キャッシュフローの最大化を支援している。今回の資金調達をもとに、1兆円を超える顧客の実売データとAIを中心としたテクノロジーを活用し、大量生産・大量廃棄社会を適量生産・適量消費社会に変革するべく、事業拡大を加速させる。また、新たなプロダクトの開発や既存のプロダクトの磨きを行い、組織体制を70人まで拡大していく予定である。

この資金調達は、フルカイテンのミッションである「世界の大量廃棄問題を解決する」実現に向けたものである。

今後は、以下の開発を行う。
1. 売価のシミュレーションを可能にする「価格弾力性」:既存のFULL KAITENでは値引き率の傾斜設定が可能だったが、価格弾力性を提供できていなかった。現在、価格弾力性の研究を終え、最適な価格設定をレポートサービスとして提案する準備を進めている。

2. 店舗ごとの基準在庫を予測可能にする「補充発注」:店舗ごとの適正在庫をSKUレベルで予測するサービスである。AIが店舗 × SKUの単位で発注点を変動させることで、欠品リスクと残在庫リスクを低減し、在庫回転率の向上を見込んでいる。

3. 卸、商社、メーカーの営業向け新サービス:卸・商社・メーカーの営業担当者が、取引先で取り扱っていない商品を効率よく提案できるよう予測するサービスである。卸企業様とのPoCを実施中で、2024年に本格的なサービスローンチを予定している。

フルカイテンは、在庫効率を向上させる在庫分析クラウド『FULL KAITEN』を提供している。FULL KAITENを導入することで、少ない在庫で売上・粗利・キャッシュフローの最大化が可能になる。在庫の課題を解決し、無駄な在庫を減らし経済を効率化することで、世界の大量廃棄問題に取り組んでいく予定である。

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