大阪大学発ベンチャー、株式会社イムノセンスがShimadzu FIFからシリーズB-2追加ラウンドで資金調達を達成

Image Credits: 株式会社イムノセンス

大阪大学発ベンチャー、株式会社イムノセンスがShimadzu FIFからシリーズB-2追加ラウンドで資金調達を達成

uniqorns編集チーム 2023.07.31

大阪府吹田市に本拠を置く株式会社イムノセンス(代表取締役:杉原宏和)は26日、シリーズB-2追加ラウンドで資金を調達したと明らかにした。このラウンドでは、株式会社島津製作所(本社:京都府京都市、代表取締役社長:山本靖則)のコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「Shimadzu Future Innovation Fund」(以下Shimadzu FIF)が参加。

イムノセンスは、大阪大学発ベンチャーとして杉原宏和氏(現・代表取締役)らにより設立された。島津製作所は「『人と地球の健康』への願いを実現する」を経営理念に、1875年の創業以来、世界初ならびに日本初の技術・製品を数多く世に送り出してきた企業である。Shimadzu FIFは、島津製作所と独立系ベンチャーキャピタルのグローバル・ブレイン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:百合本安彦)が設立したCVCファンドで、スタートアップに投資し、協業を通じてその成長を支援するとともに、新規事業の創出を目的としている。

医療分野では、医療機器や薬品が提供する値を記録し、異常な兆候がないかを確認する必要がある。これらの値は専門の医療機器や薬品により取得され、記録や分析が自動化されることが望ましいが、これらの専門知識を持つ医療スタッフが不足していたり、高価な機器を導入できなかったりすることが多い。

イムノセンスの独自技術である「GLEIA(Gold Linked Electrochemical Immuno Assay)」は、これらの課題を解決する可能性を持つ技術である。これは、イムノセンスが開発した免疫測定技術で、独自の測定原理を持つ製品を開発・提供している。「GLEIA」は、既存の医療機器や薬品を必要とせず、誰でもどこでも医療グレードの迅速検査を享受できる世界を実現する可能性を持っている。

イムノセンスは、今回の調達を受けて、Shimadzu FIFや島津製作所が保有する臨床検体検査機器や体外診断用医薬品に関する知見を得ることで、「GLEIA」の製品開発を加速する。また、この技術を応用した新製品や新事業の開発にも力を入れていく予定である。