宇宙推進系開発のBenchmark Space Systems、新規調達にて3,320万ドルを獲得

Image Credits: Benchmark Space Systems

宇宙推進系開発のBenchmark Space Systems、新規調達にて3,320万ドルを獲得

uniqorns編集チーム 2023.07.07

バーモント州に本拠を置くBenchmark Space Systemsは、7日に新規ラウンドで3,320万ドルを調達したとU.S. Securities and Exchange Committeeへの提出書類により明らかにされた。ラウンドステージはシリーズB。このラウンドは、CEOのRyan McDevitt氏が語ったところによれば、Benchmarkが220以上のバックログとなっている推進系を大規模に製造し、納品を行うための資本として利用される。

製造能力を更に向上させるため、Benchmarkはバーモント州バーリントンに新たな40,000平方フィートのオフィス、テストおよび製造スペースに移転した。これは以前の本社であった三つのオフィスに分散された8,000平方フィートのスペースからの大幅なアップグレードである。

このニュースは、同社が100人の労働力を約15%削減したと発表した数週間後に続くものである。

Benchmarkは化学、電気、ハイブリッド推進系の設計と製造を行っている。同社は、普通の研究室の環境で安全に取り扱うことができる低毒性の—時々「グリーン」と呼ばれる—化学推進系の開発からスタートした。

6年間の運営の中で、Benchmarkは昨年8月にAlameda Applied Science Corpの電気推進技術を取得した後、電気およびハイブリッド系の製造を始めた。その取引は既に成果を上げており、Benchmarkは3月に約二十数基のメタルプラズマスラスターの契約を獲得したことを発表し、初回の注文の大部分は今年中に納品されると発表した。

同社は再利用可能な軌道カプセルを開発するヨーロッパのスタートアップ、The Exploration Company、英国の宇宙製造スタートアップSpace Forge、軌道補給スタートアップOrbit Fab、Firefly Aerospaceによって買収された宇宙輸送プロバイダーSpaceflight Inc.と契約を締結している。

この新資本により、Benchmarkの累計調達額は5,600万ドルを超えた。