建設業向けBPaaSの株式会社フォトラクション、IFAC合同会社らから約17億円を調達――累積調達額は38億円に

Image Credits: 株式会社フォトラクション

建設業向けBPaaSの株式会社フォトラクション、IFAC合同会社らから約17億円を調達――累積調達額は38億円に

uniqorns編集チーム 2023.07.19

建設業向けBPaaS『Photoruction(フォトラクション)』の開発・運営を行う株式会社フォトラクションは、IFAC合同会社(福井コンピュータホールディングスのコーポレートベンチャーキャピタル)、SMBCベンチャーキャピタル株式会社をリード投資家とし、新規投資家、既存株主を引受先とした第三者割当増資で約17億円の資金を調達した。これは2017年の創業以降に行われたもので、今回のラウンドにより、累積調達額は約38億円に達した。

株式会社フォトラクションは、建設現場の生産性向上に特化した建設業向けSaaS『Photoruction』を提供する企業である。本サービスは2017年11月から提供が開始され、大手ゼネコンをはじめとする20万を超える建設プロジェクトで導入されている。一方で、建設業界は2024年4月に「働き方改革関連法」が適用されることに伴い、時間外労働時間に罰則付きで上限が設けられ、生産性向上が喫緊の課題となっている。この課題解決のために、フォトラクションは2017年より建設業向けSaaS『Photoruction』の提供を開始し、2022年10月よりSaaSとAI-BPOを組み合わせたBPaaSへの進化を実現している。

フォトラクションは、今回の資金調達により、1.プラットフォームへの進化、2.バリューチェーンの拡大、3.オペレーションの増強、4.リレーション基盤の強化という4つの成長投資を行う予定である。また、福井コンピュータホールディングスとの共創を進め、営業マーケティング、住宅分野、土木測量分野でのプロダクト共同開発、BIMテクノロジーを中心としたソリューション連携など、広範囲に渡る協業を検討していく予定である。

これらの投資や共創により、フォトラクションは生産性の高い建設業界を創出し、より広範囲での課題解決を図っていく。