循環型社会の実現を目指すBioPhenolics株式会社、1.5億円の資金調達

Image Credits:BioPhenolics株式会社

循環型社会の実現を目指すBioPhenolics株式会社、1.5億円の資金調達

uniqorns編集チーム 2023.12.19

筑波大発、非可食バイオマスを原料に化学品を生産し、循環型社会の実現を目指すBioPhenolics株式会社はANRI GREENから1.5億円の資金調達を実施した。BioPhenolics株式会社は、茨城県つくば市を拠点とし、貫井憲之氏が代表取締役社長を務める独立系ベンチャーキャピタルANRIが運営するANRI GREEN1号投資事業有限責任組合からの資金調達に成功した。

BioPhenolics株式会社は、脱炭素社会の実現を目指し、従来の石油由来の工程を脱却し、スマートセル開発技術を用いて非可食バイオマスから芳香族バイオ化学品のバルク生産に取り組んでいる。今回の資金調達は、人材採用と研究開発の加速化を目的としている。

BioPhenolics株式会社は、つくば市東光台につくば研究所を開設し、芳香族バイオ化学品の量産技術立証のためのベンチスケール発酵槽(90L)およびダウンストリームの精製設備を導入する予定である。これにより、キロ単位のサンプルを提供できる体制を整えることができる。

BioPhenolics株式会社は、20年以上にわたり、筑波大学の教授である高谷氏の微生物の芳香族代謝研究と社会実装に向けた研究を続けてきた。また、代表の貫井氏は大手化学メーカーやバイオスタートアップにおいて量産化の成功経験を持っている。

BioPhenolics株式会社は、今後も事業開発と研究開発を加速させ、大企業との協業を通じた実証実験や経営人材の獲得を推進していく予定である。また、東南アジアを中心に生産拠点を拡大し、グローバルに活躍する機会を提供するため、バイオや脱炭素に関心のあるビジネス人材の採用を強化している。

BioPhenolics株式会社は、石油化学品の代替として安価で大量なバイオ化学品の供給を目指し、2030年までに日本発で世界のバイオ化学品市場を席巻することを目指している。

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