微細藻類ベースの代替タンパク質を開発するBrevel、シードラウンドで1,850万ドルを調達

Image Credits: Brevel

微細藻類ベースの代替タンパク質を開発するBrevel、シードラウンドで1,850万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.07.25

テルアビブを拠点とする Brevel は25日、最新のラウンドで1850万ドルを調達したと発表した。このラウンドはNevaTeam Partnersがリードし、ヨーロッパ連合のEICファンド、食品・気候関連ファンド、食品業界の戦略的パートナーが参加した。この調達を受け、累積調達額は1,850万ドルに達した。

Brevelは、三兄弟であるYonatan Golan氏、Matan Golan氏、Ido Golan氏により2016年に創業。同社は微細藻類を発酵と光を組み合わせる独自の技術で代替タンパク質に変え、これを食品会社に粉末形式で供給して植物ベースの製品に使用させている。

同社の開発した微細藻類ベースのタンパク質は、「地球上で最も持続可能なタンパク質」とされ、食品の風味、色、味に影響を与えないため「ゴーストタンパク質」とも評される。同社の方法論は、タンパク質と共に機能性脂質や色素などの副産物も生成できるため、エンドウ豆や大豆などの植物ベースのタンパク質とコストパリティを達成できるという。

Brevelは、AlgaeCore Technologies、Algenuity、NewFishといった多数の企業と共に、食品製品のための微細藻類を使用している。Brevel自身は、新たに調達した資金を自社のタンパク質の開発の進展に活用する。同社は当初、乳製品代替分野をターゲットにしており、現在、イスラエルで500リットル規模のパイロットプラントを運営しており、5000リットル規模の発酵・光システムを備えた商業スケールの工場に移行する予定である。

さらに、同社は合計容量900,000リットルのより大規模な施設の建設を2025年に予定している。

Brevelは最近、植物ベースのチーズ会社であるVgardenと契約を結び、同社の植物ベースのチーズにBrevelのタンパク質を最初に組み入れることになった。最初の製品は2024年に店頭に並ぶ予定である。

今回のシードラウンドでは、NevaTeam Partnersがリードし、同社のマネージングパートナーであるShai Levy氏がBrevelの取締役会に加わることが決定した。