支出管理サービス「バクラク」の開発企業、株式会社LayerXが、シリーズA累計で約82億円の資金調達を遂げた
uniqorns編集チーム 2023.06.13
2023年6月13日、支出管理サービス「バクラク」を中心に展開する株式会社LayerXは、シリーズAセカンドクローズによる26.8億円の資金調達を発表した。
資金調達の引受先となったのは、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、三菱UFJイノベーション・パートナーズ、DIMENSION、UB Ventures、SuMi TRUSTイノベーションファンド、みずほキャピタルである。
LayerXは今年2月にシリーズAファーストクローズで約55億円を調達しており、今回の調達を合わせるとシリーズAラウンドでの累計調達額は約82億円となる。
株式会社LayerXは、「すべての経済活動を、デジタル化する。」をミッションとするSaaS+Fintechスタートアップである。
請求書処理、経費精算、法人カードなどの支出に関連する業務をAIのサポートにより簡素化し、効率化する支出管理サービス「バクラク」シリーズの開発・提供を行っている。
また、「三井物産デジタル・アセットマネジメント」などの合弁会社を通じたデジタルネイティブなアセットマネジメント事業、プライバシー保護技術「Anonify」を用いた組織横断のデータ利活用を目指すPrivacyTech事業も展開している。
今回の調達資金は、バクラクシリーズの機能追加・開発費、マーケティング費用、人材採用費用などに活用される。これによりバクラク事業の開発・セールス・マーケティングの展開を加速し、より多くのお客様にバクラクの体験を提供していく計画である。
さらに、LayerXはバクラク事業、Fintech事業(三井物産デジタル・アセットマネジメント)、PrivacyTech事業の成長に加え、第4、第5の新事業創造にも取り組んでいくとしている。
調達に参加した投資家は以下の通り
・JICベンチャー・グロース・インベストメンツ
・三菱UFJイノベーション・パートナーズ
・DIMENSION
・UB Ventures
・SuMi TRUSTイノベーションファンド
・みずほキャピタル
これらの投資家からの資金調達により、LayerXは今後、AIやLLMを含む「バクラク」シリーズの機能拡張、認知度向上のためのマーケティング戦略の強化、さらには優秀な人材の採用に力を入れることが可能になる。
その一方で、LayerXは、バクラク事業、Fintech事業(三井物産デジタル・アセットマネジメント)、PrivacyTech事業のさらなる拡大だけでなく、これらに次ぐ第4、第5の新規事業の創出にも力を入れていく方針を明らかにした。これらの新事業の創出は、LayerXの組織的な成長とともにその事業領域をさらに拡大させ、その事業領域を広げていくことを目指すものである。
今回の資金調達により、LayerXは自社の持つテクノロジーや事業の拡大を通じて、そのビジョンである「すべての経済活動をデジタル化する」という目標の実現に一歩近づくことができたと言える。
また、これからの展開についても引き続き注視していきたい。