新たな可能性を切り開くAI検査技術:アイポア株式会社、大阪大学ベンチャーキャピタルなどから約2億円を調達、累計額は6億円へ

Image Credits: アイポア株式会社

新たな可能性を切り開くAI検査技術:アイポア株式会社、大阪大学ベンチャーキャピタルなどから約2億円を調達、累計額は6億円へ

uniqorns編集チーム 2023.07.31

東京・渋谷に拠点を置くアイポア株式会社は、直近のシリーズBラウンドで大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社などから約2億円の資金調達を実施したと明らかにした。今回のラウンドにより、アイポアの累計調達額は6億円となる。

 革新的なAIとポア計測技術を活用した検査製品の開発を行うアイポア株式会社は、直野典彦氏を代表として2018年に設立された。その特徴的な製品である「アイポア微粒子分析ソリューション」は、ウイルスや細菌、さらには各種タンパクの迅速かつ高感度な識別・検出が可能で、様々な疾患の検査に利用できるプラットフォームとして高く評価されている。

 従来、医療現場での診断は、専門家の技術と時間を必要とするため、限定的な環境下でしか行うことができなかった。しかし、アイポア微粒子分析ソリューションの開発により、これらの検査・診断を現場で迅速に行うPOCT(ポイント・オブ・ケア・テスティング)が可能になる見込みである。こうした技術開発の推進により、診断・治療の効率化と患者の生活の質の向上が期待される。

 アイポアは今回調達した資金をもとに、開発中のPOCT向け検査製品の開発を加速させる。また、製品のバリエーションを増やすことで、様々な分野での疾患検出・治療の一層の効率化を図る。この取り組みは、医療分野だけでなく、バイオ、製薬、電子工学、有機材料、半導体、自動車、情報処理といった多岐に渡る分野での新たな可能性を引き出すだろう。こうした積極的な展開を通じ、アイポア株式会社は世界におけるトップ企業の一角を担い、社会の変革を牽引する存在となることを目指す。