日本の小売業界に風穴を開ける:AI自動在庫管理サービス「Onebeat」が1,000万ドル調達し日本市場に本格進出

Image Credits: Onebeat

日本の小売業界に風穴を開ける:AI自動在庫管理サービス「Onebeat」が1,000万ドル調達し日本市場に本格進出

uniqorns編集チーム 2023.06.08

イスラエルを拠点に過剰在庫と欠品を一挙に解消する革新的なAIソリューションを提供するスタートアップ、Onebeatは、6月8日にMagenta Venture Partnersなどのベンチャーキャピタルから1,000万ドル(約14億円)の調達を成功させた。
この調達は、日本を含むグローバルな小売業の在庫管理問題の解決に向けての一歩となる。

Onebeatは2018年にイスラエルで創設され、AIによる在庫自動管理のクラウドサービスを提供している。過去12ヶ月間でユーザー企業数は倍増し、急成長を遂げている。現在は26か国、170社以上の小売業で導入され、業界は家電から住居雑貨、スポーツ用品、ファッション、フットウェア、ジュエリー、薬局、飲料など多岐に渡る。
世界をリードする企業でも、Calvin KleinやAmerican Eagle、Crocs、TATAグループの小売部門など、採用が進行中である。現在では55,000拠点、2億SKU、1兆4,000億円以上の在庫をリアルタイムで最適化している。

Onebeatの導入により、50%以上の在庫削減を実現した実例など多数がホームページで公開されている。また、導入により利益率が平均40%以上増加するため、導入初年度からのシステム導入の投資対効果を実感できる。
Onebeatは、小売業およびサプライチェーンマネジメント(SCM)における30年以上の経験がベースとなって開発されている。欠品と過剰在庫を大幅に改善し、在庫管理業務から人間を解放するという特長を持つ。
さらに、数千万を超えるSKUの在庫管理をAIを活用して自動かし、パフォーマンスに基づいた最適な在庫レベルを維持することで、売上向上、顧客満足度の向上、そして業績の最大化を可能にする。

Onebeatの技術は、複雑なデータを解析し、どの商品が売れるのか、どの程度の数量を在庫しておくべきか、さらにはどの店舗で売れるのかを予測する。
これにより、企業は商品の需要予測をより正確に行うことができ、在庫の過剰や不足を防ぐことができる。また、商品の流通をスムーズにし、企業の利益を最大化する。

今回の資金調達により、Onebeatはさらなる機能強化とグローバルな展開を進めることが可能になる。
特に、日本市場への本格的な進出が予定されており、既にいくつかの大手小売業者とのパートナーシップが検討されている。
ベンチャーキャピタルからの調達が成功したことにより、Onebeatは製品開発を加速し、更に顧客のニーズに応えることができるようになる。
また、新たなビジネスチャンスの開拓や戦略的な投資を行うことも可能となった。

以上、今回の資金調達は、Onebeatが全世界の小売業の在庫管理問題を解決するための重要なステップであり、日本市場への本格的な進出を通じて、その可能性をさらに拡大することを目指すものとなる。