東京のFUNDINNO、メディア総研との資本業務提携を通じて高専生とスタートアップのマッチングを推進 〜今回の提携による累計調達額は未公開〜

Image Credits: 株式会社FUNDINNO

東京のFUNDINNO、メディア総研との資本業務提携を通じて高専生とスタートアップのマッチングを推進 〜今回の提携による累計調達額は未公開〜

uniqorns編集チーム 2023.07.03

東京都品川区に本社を構える株式会社FUNDINNOは、メディア総研株式会社との資本業務提携による第三者割当増資を行ったことを発表した。提携先のメディア総研は、福岡県福岡市に本社を置く会社で、高専生を中心とした理工系学生の就職活動支援に注力している。今回の提携による累計調達額は未公開だ。

株式会社FUNDINNOは、柴原祐喜氏と大浦学氏が代表を務め、未上場企業向けに資金調達手段の一つとして株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」や大型資金調達実現のための「FUNDINNO PLUS+」を提供している。さらに、未上場企業への投資の流動性が低いという課題に対しては国内初のサービスとしてインターネットによる未上場株式のセカンダリーマーケット「FUNDINNO MARKET」を提供している。成長支援の領域では、経営管理プラットフォーム「FUNDOOR」を提供している。

今回の提携により、FUNDINNOはメディア総研とともに高専生へのキャリア支援を行うとともに、スタートアップに不足しているエンジニアの紹介を行い、企業の成長を人材と資金の両面から支援することを目指す。

メディア総研は、「イノベーションとイノベーション人材で世界をフラットにする」という経営理念を掲げている。全国に58校存在する高専を中心に、理工系学生の就職活動や進学を支援する事業を展開している。

新卒就職支援、進学支援だけでなく、企業研修や研究開発のパートナーとしても活動し、高専生のポテンシャルを最大限に引き出すことに貢献している。

この提携により、株式会社FUNDINNOとメディア総研は、共にスタートアップの成長を支援し、理工系の高専生たちが開発に参加する新たな場を提供することを目指している。このようにして、資本業務提携を通じて、ハイレベルなエンジニアリング能力を持つ高専生とスタートアップを繋げ、イノベーションの推進に寄与することを期待している。

今回の提携の詳細や今後の戦略については、両社からのさらなる発表を待つこととなる。しかし、この提携は日本のスタートアップエコシステムにおける重要なステップとなることは間違いない。エンジニア不足が深刻化する中、これからのスタートアップの成長を牽引するためには、新たな人材ソースとなる高専生の活用が重要となるだろう。

次世代の技術開発に必要なエンジニアリング能力を持つ学生と、新たなビジネスモデルを生み出すスタートアップとのマッチングを促進する今回の提携は、日本のイノベーションを推進する上で大きな期待が寄せられる。