株式会社セルージョン、iPS細胞由来角膜内皮代替細胞による治療の事業化加速へ——総額28.3億円のシリーズCラウンド資金を調達、累積調達額は45億円に
uniqorns編集チーム 2023.06.06
東京に本拠を置く株式会社セルージョン(以下、セルージョン)は7日、シリーズCラウンドで総額28.3億円の資金調達を行ったことを発表した。
本ラウンドではJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、ニッセイ・キャピタル株式会社やアクシル・キャピタル・パートナーズ2号LLPなどが参加。
既存投資家としては、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズやDBJキャピタル株式会社などが続投した。
これによりセルージョンの累積調達額は約45億円となった。
セルージョンはiPS細胞由来の角膜内皮代替細胞(CLS001)を用いた角膜疾患治療の開発を進めている。世界に1300万人もの待機患者がいるとされる角膜移植の課題解決をめざすCLS001の開発が同社の主力事業である。これまでに研究開発の組織体制を強化し、2022年にはFosun Pharmaの子会社とライセンス契約を結び、2023年には共同研究先の医師からCLS001の初めての患者への移植が行われたと発表した。
今回の資金調達により、セルージョンは研究開発体制の強化とCLS001の国内外での治験準備を進める予定である。また、CLS001に続く新たな研究開発の推進も行う計画である。同社は「ひとの可能性を再生する。」「もっと自由で、もっと笑顔が見える世界へ。」をミッション・ビジョンに掲げ事業を進めている。 角膜移植の待機患者に対する新たな希望となるCLS001の開発は、セルージョンが掲げるビジョンを具現化する重要なステップである。その成果が待たれる中、今回の資金調達はその実現に向けた大きな一歩となる。 クリニカルトライアルの準備と研究開発体制の強化は、新たな治療法の確立とその社会実装には欠かせないプロセスである。
今後もセルージョンの挑戦は、医療現場や患者たちから注目されるだろう。 さらに、続くパイプラインの研究開発も見逃せないポイントだ。次なるイノベーションへの取り組みを示すものであり、企業の成長とともに医療界全体の進展に寄与する可能性を秘めている。 これらの一連の動きは、セルージョンが強化を図る事業開発・研究開発体制の一環として捉えられる。
今後の研究開発の進展に注目が集まる中、セルージョンが果たす役割はますます重要性を増していくと考えられる。