株式会社ナノサミット、株式会社東京大学協創プラットフォーム開発・Fiducia株式会社より1億円の資金調達
uniqorns編集チーム 2023.09.29
株式会社東京大学協創プラットフォーム開発は、株式会社ナノサミットへの1億円の出資を決定した。この投資は、Fiducia株式会社との共同出資である。
ナノサミットは、埼玉県川口市に本社を置き、ナノ素材の中間処理技術(分散・混合・制御)の研究・開発を行っている。ナノサミットは、1980年代から開発されているカーボンナノチューブ(CNT)を含む炭素系ナノマテリアルの産業活用を目指し、分子間力のコントロール技術の実現に成功した。
また、ナノマテリアル同士の複合技術を開発し、環境負荷の小さい加工プロセスやリサイクルマテリアルの高付加価値化に取り組んでいる。
ナノサミットの技術は、既存のナノマテリアルの中間処理を行い、素材全体に高性能を与えることができる「ナノマテリアル実用化のプラットフォーム」となっている。
この技術を活用して、炭素系ナノマテリアルの製品化を進めており、炭素繊維強化製品や導電インクなどの分野で実績を上げている。今後は、環境負荷の小さい加工プロセスやリサイクルマテリアルの高付加価値化にも注力していく予定である。
東京大学協創プラットフォーム開発は、ナノサミットの技術を高く評価し、炭素系ナノマテリアルの産業活用の課題解決に貢献するため、今回の出資を決定した。ナノマテリアルの社会実装を促進するため、積極的な支援を進めて行く予定である。