株式会社CaTeが心臓リハビリ治療用アプリの開発を進め、シリーズAファーストクローズで4億円を調達——累計調達額は5.4億円に

Image Credits: 株式会社CaTe

株式会社CaTeが心臓リハビリ治療用アプリの開発を進め、シリーズAファーストクローズで4億円を調達——累計調達額は5.4億円に

uniqorns編集チーム 2023.07.14

東京・文京区に本拠を置く株式会社CaTeは14日、直近のラウンドで約4億円を調達したと明らかにした。このラウンドはジャフコグループ株式会社と東京ウェルネスインパクトファンドがリードし、株式会社サムライインキュベートが参加した。これは創業以来の累計調達額として5.4億円となり、今秋には2ndクローズの追加調達も予定されている。

株式会社CaTeは、外来心臓リハビリを自宅で行うことができる心臓リハビリ治療用アプリの開発を進めている。その開発に関連して、2023年5月には藤田医科大学病院における心臓リハビリテーション医療機器プログラムの医師主導試験が開始されている。

心臓リハビリは、再入院や死亡率の減少に有効であり、心不全患者における再入院率が約30%低下することが報告されている。しかし、日本では心臓リハビリを実施できる医療機関が限られており、外来心臓リハビリへの参加率は約7%と低い。

CaTeのアプリは、運動療法だけでなく、日々のバイタルデータ共有や生活食事管理などの行動変容を促す機能を搭載し、包括的な心臓リハビリを可能にする。このような遠隔心臓リハビリシステムの早期社会実装が、上記の問題を解決するために求められている。

今回の資金調達により、株式会社CaTeは、社会課題を解決するためのプロダクト開発を加速させるとともに、臨床研究・薬事・品質保証にわたる組織体制の強化を図る。そのために「Exercise is Medicine」の考えと文化の浸透を目指し、健康的で活気ある社会の創造を追求する。新たに体系的に図示化したロジックモデルを策定し、そこに至る道筋を示す。

今回の引受先は新規投資家としてジャフコグループ株式会社、東京ウェルネスインパクトファンド(無限責任組合員:虎ノ門インパクトキャピタル合同会社)、そして既存投資家としてSamurai Incubate Fund 7号投資事業有限責任組合(株式会社サムライインキュベート)が名を連ねている。