株式会社Luxonus、京都大学イノベーションキャピタル等から2.3億円を調達

東京・港区に本拠を置く株式会社Luxonusは1日、直近のラウンドで約2.3億円を調達したと発表した。ラウンドステージはシリーズC1。このラウンドは京都大学イノベーションキャピタル株式会社、株式会社アイティーファーム、株式会社ケイエスピー、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社が参加した。これは2022年9月に医療機器製造販売承認を取得した光超音波3Dイメージング装置の実用化に向けたものである。

Luxonusは、大学発ベンチャーとして無被ばくで造影剤を用いずに血管を可視化する独自の光超音波3Dイメージング技術を用いて、疾患の早期発見および病勢診断が可能な汎用撮影装置の実用化を目指し、2019年より製品開発に取り組んでいる。病気の早期発見や診断に役立つ高精細三次元画像を提供し、これにより医療機関向けのサービス提供を2023年から開始した。

病院や医療施設では、疾患の早期発見や診断に役立つ画像を提供することが求められている。現在、一般的にはX 線コンピュータ断層撮影（CT）や核磁気共鳴画像（MRI）などの撮影技術が使用されているが、これらは造影剤の使用や被ばくの問題がある。Luxonusの光超音波3Dイメージング技術は、これらの問題を解消しつつ、血液の酸素飽和度等を3D撮影でき、色素造影剤を用いることでリンパ管を高解像度で3D撮影することが可能である。

Luxonusは今回調達した資金をもとに、光超音波3Dイメージング装置の開発による競争力の強化および海外への事業展開の準備に投資を行う予定だ。また、既にいくつかの医療機関と協力して臨床研究を進めており、研究成果は医学系学会等で発表されている。