株式会社OPTMASS、窓ガラス発電の進展に向けリアルテックファンド、サムライインキュベートから1.6億円を調達——累計調達額は2.05億円に

京都府宇治市を拠点にする株式会社OPTMASS（代表取締役：中川徹）は26日、最新のラウンドで約1.6億円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。このラウンド はリアルテックファンドとサムライインキュベートがリードし、それに伴い、累計調達額は2.05億円に到達した。

株式会社OPTMASSは、「街を森に！！」を合言葉に、窓ガラスの発電技術開発を行うスタートアップで、2021年10月に設立された。熱線を吸収し発電する窓ガラスを都市に設置し、都市を森に変える技術の実現に向けて取り組んでいる。また、次世代の熱線遮蔽材の開発も手がけており、これにより発電窓ガラスの社会実装を目指し、2027年にはその事業展開を加速させる計画だ。

現在の建築物や設備では、エネルギー源として利用されているのは主に化石燃料であり、再生可能エネルギーへの転換が求められている。そこでOPTMASSは、窓ガラスを使って太陽熱を電力に変換し、都市を一大発電所に変えるという技術を開発している。

OPTMASSの発電窓ガラスは、現存するガラス窓に代替し、太陽熱を電力に変換することによりエネルギーを生産する。エネルギー生産効果の他、太陽光の一部である熱線を遮蔽することで省エネルギー効果も期待でき、大幅なCO2削減が可能となる。そしてこれらは、高品質なナノ粒子を用いた最先端の量産技術によって可能となる。

OPTMASSは今回調達した資金をもとに、発電窓ガラスのキーマテリアルである高品質ナノ粒子の量産技術開発を推進する。また、材料開発に精通したエンジニアリングチームの強化、材料の製造販売に特化した事業開発チームの組成、ならびに発電窓ガラスの研究開発を進める。