核融合技術を持つBlue Laser Fusion Inc.(BLF)、SPARXとJAFCOから250万ドルを調達

Image Credits: Blue Laser Fusion Inc.

核融合技術を持つBlue Laser Fusion Inc.(BLF)、SPARXとJAFCOから250万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.07.24

核融合技術を持つスタートアップのBlue Laser Fusion Inc.(以下、「BLF」という)が、今回初の資金調達を行い、その総額は25,000,000米ドルに達したと発表した。SPARX(未来創生3号ファンド)とJAFCO(ジャフコV7投資事業有限責任組合、ジャフコSV7-S投資事業有限責任組合)がリードインベスターとなった。これはBLFが初めての調達であり、その規模が大きいことから、その技術力が注目されている。

BLFは、中村修二氏(カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授)と太田裕朗氏(早稲田大学ベンチャーズ株式会社共同代表)により2022年に米国で設立された。独自のレーザー核融合技術を持つ同社は、この分野での商用化を目指すと発表しており、それを達成すれば世界初となる。

核融合技術は50年以上にわたり研究が行われており、究極のエネルギー源として期待されている。中でもレーザー核融合は、2022年に米国ローレンス・リバモア国立研究所が入力レーザーエネルギーを上回るエネルギーの出力を初めて達成したと報道され、その可能性が広く認識された。BLFの技術は、これらの研究を基に開発されたものであり、独自のハイパワーレーザー発生方式と中性子を発生しないHB11燃料を組み合わせたレーザー核融合方式を採用するとしている。

この資金調達により、BLFは技術の研究開発を加速し、商用化に向けた取り組みを強化する予定だ。核融合技術を具現化し、新たなエネルギー源を提供することで、世界のエネルギー問題を解決する可能性を秘めているBLFの一歩に注目が集まる。