欧州のサイバー保険新興企業Stoïkが1,070万ドルを調達、ドイツに進出

Image Credits: Stoïk

欧州のサイバー保険新興企業Stoïkが1,070万ドルを調達、ドイツに進出

uniqorns編集チーム 2023.09.19

フランスのスタートアップ企業、Stoïkは、小規模および中規模企業向けのサイバー保険商品を提供している。米国のCoalitionのようなものである。

フランスでの事業展開は順調であり、同社は2番目の国としてドイツに進出する計画を発表した。フランツィスカ・ガイヤー氏がドイツチームの責任者として就任する。

この市場拡大に向け、同社はさらに1,070万ドル(1,000万ユーロ)を調達した。保険大手の企業ベンチャーファンドであるMunich Re Venturesがラウンドをリードし、Opera Tech Venturesも参加している。既存の投資家であるAndreessen HorowitzとAlvenも追加で出資している。

Stoïkは特に中小企業を対象としており、小規模企業はランサムウェアなどのサイバー攻撃に対して非常に脆弱である。同社は顧客がサイバーインシデントに直面した際に連絡できるホットラインを提供している。

同社はインシデント発生中に収益(営業総利益)の損失を補償することができる。また、データ漏えいのクレームがあった場合には第三者責任保険も提供することができる。

StoïkではDNSレコードを監視し、このドメイン名に関連するパスワード漏洩をオンラインデータベースでスキャンするなど、一定のアクティブモニタリングも行っている。また、Riotのように、Stoïkはフィッシングのシミュレーションやチュートリアルを含む従業員向けのサイバーセキュリティの意識向上プログラムも作成している。

Stoïkにはこれまでに2,000社が登録している。同社は保険商品を自社のウェブサイトで販売していない。代わりに、第三者の保険ブローカーと協力している。約1,500のブローカーがSoïkの商品を自社のクライアントに提供している。