欧州の炭素会計スタートアップPlan AがVCや企業の重鎮から2,700万ドルを調達

Image Credits: Plan A

欧州の炭素会計スタートアップPlan AがVCや企業の重鎮から2,700万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.09.19

Plan Aは、企業向けの炭素会計およびESG(環境、社会、ガバナンス)レポートプラットフォームとして知られるベルリン発のスタートアップで、米国のVC大手であるLightspeed Venture PartnersをリードとするシリーズAラウンドで2,700万ドルを調達した。

この資金調達は、2年前に発表された1,000万ドルのシリーズAラウンドの拡張という形をとっている。つまり、資金調達の総額は6年間で4200万ドルに上る。さらに、Visa、Deutsche Bank、BNP ParibasのVC部門であるOpera Tech Venturesなど、企業界からの主要な参加も含まれている。

Plan Aは、企業が自社のネットゼロ取り組みを自己管理するためのSaaSベースの持続可能性プラットフォームを開発している。これには、データの収集、排出量の計算、目標の設定、脱炭素計画が含まれている。重要なのは、すべてのスコープ1、2、3の排出量データをマッピングし、Greenhouse Gas ProtocolやScience Based Targets Initiative(SBTi)などの世界的な科学的基準と方法論に合わせることである。

Plan Aは、ウェブアプリケーションとして提供される主力製品だが、BMW、Deutsche Bank、KFC、Visaなどを含む顧客は、ビジネス旅行ソフトウェアやビジネスインテリジェンス(BI)ツールなど、さまざまなアプリケーションからのビジネスおよび排出データをAPI経由で直接Plan Aに接続することもできる。

Plan Aは、現在、ベルリン、パリ、ロンドンに合計120人の従業員を擁しており、新たな資金調達により、フランス、英国、スカンジナビアにおける市場浸透を拡大し、プラットフォームの機能をさらに強化するための人材採用を倍増させる予定である。