神戸大学発のAIスタートアップ株式会社テラアクソンが3,000万円の資金調達

Image Credits:株式会社テラアクソン

神戸大学発のAIスタートアップ株式会社テラアクソンが3,000万円の資金調達

uniqorns編集チーム 2023.11.13

株式会社テラアクソン(本社:兵庫県神戸市、代表取締役:小澤誠一、安田鉄平)は、第三者割当増資により、3,000万円の資金調達(プレシードラウンド、VC:神戸大学キャピタル)を実施した。本ラウンドで調達した資金は、研究体制の強化を目指した研究開発人員の増強等に充当する予定である。

テラアクソンは、神戸大学数理・データサイエンスセンター長である小澤誠一教授の研究成果の事業化社会実装を目的に2022年5月に設立された神戸大学認定ベンチャー企業である。

テラアクソンは、AIのプライバシー侵害に関する研究、AIの倫理侵害に関する研究、AIの持続的な運用に関する研究を行うと共に、金融やヘルスケア等の高い秘匿性や倫理性が求められる分野での特別な技術者でなくとも人工知能を開発・運用できる、「持続可能性を有する人工知能」の世界観の実現を目指し、人工知能同士を統合させる事で強化できる「連合学習」等のコア技術を基に、金融機関における特殊詐欺検知や、健康・ウェルビーイングの分析および増進行動の推薦といった各種AI SaaSプラットフォーム事業を展開している。

同社はAIとプライバシーの関係に注目し、AIが意図せずに人のプライバシーを侵害したり許可なく個人情報を伝達することの無い様、プライバシー保護技術の研究を行っている。また、AIと人のコミュニケーションにおいて、AIが人を傷つけたり心理的操作に繋がるリスクに注目し、AIが倫理観を持った行動をする様、モラル保護技術の研究を行っている。

さらに、AIも人と同じく、日々の時間経過の中で能力と倫理がバランスよく成長する必要があり、持続的なAIの運用に向けた、継続学習技術・連合学習技術の研究を行っている。

テラアクソンは、金融機関向け特殊詐欺検知ソリューションの社会実証・ブラッシュアップを通じて、他金融機関や大手ITベンダーへの販売・展開を実施していく予定である。

また、それらの動きと並行して、健康/介護ウェルネス領域においても、商業・レジデンスを展開する不動産会社等と連携のうえ、ウェルビーイング向上にも資するソリューションの産学連携による社会実証を実施し、サービスの磨き上げおよび展開に向けた動きを推進していく予定である。