福祉領域の拡張を進める株式会社ヘラルボニーが資金調達を実施

Image Credits:株式会社ヘラルボニー

福祉領域の拡張を進める株式会社ヘラルボニーが資金調達を実施

uniqorns編集チーム 2023.12.04

株式会社ヘラルボニー(本社:岩手県盛岡市/代表取締役Co-CEO:松田 崇弥、松田 文登/以下、ヘラルボニー)は、ESG重要型グローバルベンチャーキャピタルファンドのMPower Partners Fund L.P.をリード投資家とし、鎌倉投信株式会社と合わせて資金調達を実施した。障害のイメージを変え、80億人の異彩がありのままに生きる社会を目指し、さらなる事業拡大を目指す。

ヘラルボニーは、障害のある作家と対等なパートナーとなり、互いに持続可能な事業を推進するため、得られた収益からライセンス使用料を支払う仕組みを構築している。

事業成長に伴い、ライセンス使用料の年間支払額(作家報酬)は過去2年間で8.7倍にも増加した。一般企業への就職が困難とされる重度の障害のある方が多く利用する就労支援B型の福祉施設の平均工賃が月額15,776円*といわれるなか、年収が数百万を超え、確定申告を行うアーティストが複数名誕生するなど、障害のある人がありのままに活躍できる世の中に向けて取り組みを推進してきた。

ESG投資の広まりを背景に、企業経営において「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)」の考え方が広まりを見せている。人的資本経営のもと、多様性を尊重できる人材育成や一人ひとりが活躍できる組織づくりなど、積極的にDE&I推進に取り組む企業の動きが加速している。

世界的には、DE&Iの潮流はもはやスタンダードになりつつあり、グローバルのDE&I関連市場は、2022年の94億ドルから2030年までに244億ドルへと拡大する見通しである。

これまで同社は、アートデータを軸としたコラボレーションや商品開発、空間プロデュース等を通じて、企業のDE&I推進に伴走してきた。さらに、11月には多様性の視点を養う企業向け研修プログラム「DIVERSESSION PROGRAM」の提供を開始するなど、より多角的に企業のDE&I推進を支援するパートナーとして、本質的な価値提供に努めていく予定である。