科学研究の自動化とロボット技術のスタートアップ、Automataが4,000万ドルを調達

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科学研究の自動化とロボット技術のスタートアップ、Automataが4,000万ドルを調達

uniqorns編集チーム 2023.10.03

Automataは、ソフトウェアとハードウェアを組み合わせて世界中の科学研究所を自動化する企業であり、欧州と米国での成長を加速させるために、資金調達により4,000万ドルを調達した。

Automataは、2015年にロンドンで設立され、最初は設定可能なデスクトップ型ロボットアーム「Eva」を使用して、さまざまな産業の反復的な手作業を自動化することを目指していた。しかし、数年間の間に、個別のユースケースに対応することは意味のあるビジネスにはならないことがわかった。そのため、彼らは再び考え直し、部分的な自動化ではなく、完全な自動化が可能な分野を特定した。

これにより、Automata 2.0が誕生し、実験やテストに関わるさまざまな手順を接続および統合できる新しいハードウェアおよびソフトウェアスタックが構築された。特に、ゲノミクスや細胞生物学のユースケースに焦点を当てている。

Automataのプラットフォームは、LINQと呼ばれるクラウドベースのソフトウェアから構成されており、ユーザーはさまざまな機器を統合し、ワークフローを設計、スケジュール、実行することができる。

このソフトウェアには、物理的にラボウェア(試験管などの機器)をベンチトップ上で移動するLINQベンチが組み合わされる。ベンチはモジュラーであり、必要に応じて追加のロボットアームや関連部品を構成することができる。

Automataは、あらゆる産業で自動化が解決しようとする問題を解決することに焦点を当てている。具体的には、退屈な手作業の削減、エラー率の低下、および能力と生産性の向上に取り組んでおり、Automataの場合は、薬物の開発とテストのタイムラインの改善を意味する。

これまでに、Automataは約5,700万ドルを調達しており、昨年のシリーズBラウンドによるものが主なものだった。そして、さらに4,000万ドルを手に入れた今、英国のNHSトラスト、AstraZenecaなどの製薬会社、フランシス・クリック研究所などの学術機関など、かなり印象的な顧客リストを持って成長を続けることを目指している。

Automataの最新の資金調達ラウンドは、アメリカのベンチャーキャピタル企業であるDimensionが主導し、Octopus Ventures、Hummingbird、Isomer Capital、Possible Ventures、Aldea Ventures、A.P. Moller Holdingなどが参加した。A.P. Moller Holdingは、2021年に研究所テストグループUnilabsを買収したA.P. Moller Groupの親会社である。