認証スタートアップのFusionAuth、初の外部ラウンドで6,500万ドルを調達
uniqorns編集チーム 2023.11.01
FusionAuthは、開発者向けの認証とユーザー管理ツールを提供する会社であり、Updata Partnersをリードとするファンドラウンドで6,500万ドルの資金調達を行った。これは、FusionAuthにとって初めての外部資本調達であり、5年間完全に自己資金調達を行ってきた。
FusionAuthは、STIHL、Oppenheimer、Clover、Zenni Opticalなどの企業を含む数百万人の開発者やビジネスからの需要の増加に対応するため、Updataとのパートナーシップが適切なタイミングだと述べている。
FusionAuthは、この投資を利用して、マーケット展開と製品開発の取り組みを拡大し、パートナーネットワークに依存しより形式的なチャネルプログラムを構築する予定である。
FusionAuthは、2018年にBrian Pontarelliによって設立され、オンラインコンテンツモデレーションプラットフォームであるCleanSpeakの立ち上げ後に誕生した。Pontarelli氏は、ログインと認証の市場にギャップを見て、それを埋めるためにFusionAuthを立ち上げた。
FusionAuthは、登録、ログイン、ユーザー管理機能をアプリに追加するための顧客のアイデンティティツールを開発している。Pontarelli氏によれば、これらのツールはほとんどのコンピュータ上で展開でき、開発者はインターネット接続なしでも、ローカル、仮想およびクラウドサーバー、専用ハードウェア上で実行できる。
FusionAuthは、マルチファクタ認証、パスワードレスログイン、パスキーのサポート、マシン間認証用のAPIおよびソフトウェア開発キットを提供している。
Pontarelli氏は、FusionAuthがAmazon Cognito、Microsoft Entra ID、Google Firebaseなどのカスタマーアイデンティティとアクセス管理業界のネイティブアイデンティティツール、およびOktaなどの従来のプロバイダーと競合していると考えている。しかし、FusionAuthが多くの競合他社よりも洗練された機能を提供していると主張しており、それにはパスキーを介したパスワードレス認証、シングルテナントインフラストラクチャ、設定可能なパスワード暗号化などが含まれる。
FusionAuthは、今日450以上の有料顧客を抱えており、無料のコミュニティ版は1300万回以上ダウンロードされている。Pontarelli氏によれば、FusionAuthの創業以来、売上は毎年2倍に増えているとのことである。