農場の温暖化ガス排出量を算出するテラスマイル株式会社、第三者割当増資で3億3,000万円を調達

農家向け経営管理システムを手掛けるテラスマイル株式会社（宮崎市）は、農場で排出されるメタンガスなどの温暖化ガスを算出するサービスを開発することになった。
それに伴い、第三者割当増資で3億3,000万円を調達した。

このサービスは、2年以内に実用化する計画である。取引先を含め、「スコープ3」で温暖化ガスの排出量を可視化する需要に応えることを目指す。

この調達資金で、栽培マニュアルのデジタル化も進めることになる。国内の主要32品目を対象に栽培方法や失敗しやすい要因などをまとめ、経営管理システム上で閲覧できるようにする。

各都道府県が作成する紙のマニュアルは内容の更新が遅れやすい点が課題であり、「結局は農家の経験と勘に頼って栽培することが多かった」（テラスマイル）という。将来的には、農作物の販売時に温暖化ガス排出量を表示することで環境負荷の低さをアピールし、販売価格の向上につながることを期待する。