阪大発マイキャン、第三者割当増資により2億円を調達

image credit:株式会社マイキャン・テクノロジーズ

阪大発マイキャン、第三者割当増資により2億円を調達

uniqorns編集チーム 2023.08.07

マイキャン・テクノロジーズ株式会社は、2億円を調達したことを発表した。同社は、ヒトの血液から作られた「Mylc(ミルク)細胞」という免疫細胞を用いた医薬品などの汚染状況を調べる試験手法を開発している。同技術は、2025年に欧州で本格発売を目指すものであり、動物試験を置き換える需要があると見込まれている。

マイキャン・テクノロジーズは、京都大学や熊本大学の研究をもとに、ヒトの血液からMylc細胞をつくる技術を開発した。同社は、調達資金を用いて、この細胞を用いた試験キットの量産に乗り出し、検査会社や医薬品などの製造受託会社への販売を目指している。

第三者割当増資は、島津製作所子会社の島津ダイアグノスティクス(SDC、東京・台東)と藤森工業が引き受けた。SDC社とは資本業務提携しており、同社が欧州での試験キット販売を担当し、藤森工業とは試験キットの製造で協業する。

マイキャン・テクノロジーズは、動物福祉の観点から動物を使わずに医薬品などの汚染状況を調べることができる、画期的な技術を持っている。同社が欧州で本格発売を実現することで、より多くの人々がこの画期的な技術を利用できるようになることが期待されるであろう。