インド、半導体プラントへの150億ドルの投資を承認
uniqorns編集チーム 2024.02.29
インドが中国や台湾などとの半導体競争に挑む大きな投資の一環として、3つの新しい半導体プラントの建設に最大152億ドル(1.26兆インドルピー)を割り当てることを承認した。
インドの内閣は、塩からソフトウェアまでを手がけるタタ・グループと台湾のパワーチップによって設立される国内初の半導体ファブ施設を、グジャラート州のドレラ地域に設置することを承認した。このファブ施設は、1か月に5万枚のウェハを生産する能力を持ち、高性能コンピュータ、電気自動車、通信、電力電子などさまざまな市場セグメント向けに年間30億個のチップを製造することを目指している。
半導体ファブに加えて、インド政府はタタ・セミコンダクターアセンブリーアンドテストによって計画されている、アッサム州に設置される半導体組立、テスト、マーキング、パッケージングユニットへの32億ドルの投資も承認した。
このユニットは国内で3番目の半導体ユニットとなり、1日に4800万個のチップを生産することができる。このユニットは自動車、電気自動車、家電製品、通信、携帯電話などの7つのセグメントに対応する。
アッサム州のユニットは、インド、アメリカ、ヨーロッパ、一部の日本企業を含む「幅広いスペクトラムの企業」にチップを供給する予定である。
さらに、インド政府は日本のレネサスエレクトロニクスとタイのスターズマイクロエレクトロニクスが、インドのCGpowerと協力してグジャラート州のサナンドで特殊チップの製造に取り組むために9億1600万ドルを投資することを承認した。この特殊チップ施設は、防衛、宇宙、電気自動車、高速列車などのニッチセクター向けにチップを製造する。
この特殊チップ施設の1日の生産能力は1500万個である。
IT大臣は、インド政府が新たに発表された3つの半導体プラントと昨年のモディ首相の米国訪問中に発表された27.5億ドルのマイクロン施設に対して70億ドルのインセンティブを示していると述べた。この米国の企業はその施設に対して公約している。
インド全体としては、数十億ドルのインセンティブを提供することで外国の半導体メーカーを引きつけようとしており、すでに国内施設の設立計画を発表している。
政府は20年間の半導体プログラムを設計する予定である。インドにはすでに世界の企業に向けてチップを設計している30万人の設計エンジニアがいる。