サテライトサービス技術のスタートアップKurs Orbital、シードラウンドにて約400万ドルを調達
uniqorns編集チーム 2024.03.07
ウクライナの宇宙産業ベテランが設立したスタートアップであるKurs Orbitalは、サテライトサービス技術の商業化を加速するための新たな資金を獲得した。
ヨーロッパのディープテックベンチャーキャピタル企業OTB Venturesをリードとし、Credo Ventures、Galaxia(CDP Venture CapitalとObloo Venturesが設立したファンド)、In-Q-Tel、Inovoが参加した370万ユーロ(約400万ドル)のシードラウンドを締結した。
2年前に設立されたこの企業は、衛星の再配置や検査、軌道変更、宇宙デブリ除去などの能力を通じて、宇宙における人間の活動の新たな時代を切り拓くことを目指している。Kursはこれらのサービスを提供する予定はない。代わりに、このスタートアップは、いかなる宇宙船バスにも統合できる「ARCap」モジュールを介して、ランデブーとドッキング技術の主要なサプライヤーになることを目指している。
同社の技術は、ミール宇宙ステーションに宇宙船をドッキングさせるために開発されたソビエト時代の技術であるKursランデブーシステムのフライトヘリテージに基づいている。他の宇宙内サービス技術を開発している他社とは異なり、Kurs Orbitalのモジュールは事前にハードウェアが装備されていない「非協力的な」ターゲット、つまりハードウェアを事前に装備していない目標宇宙船に接続することが可能である。
Kursはまた、新たな資金で11人のチームを拡大する予定である。