フィリピンの中小企業向け金融機関ProCredit、プレシードラウンドにて410万ドルを調達
uniqorns編集チーム 2024.02.26
フィリピンでは、全てのビジネスの99.5%が中小企業(SME)である。昨年、現地の中小企業の67%が信用制約に直面しており、従来の銀行融資の手続きに多くのビジネスオーナーが手間を感じていた。
この問題を解決しようとするスタートアップの1つが、フィリピンの貸付会社であるProCreditである。同社は、ビジネスオーナーと意思決定を行う上級者との関わりを始めから持つことで、問題を解決しようとしている。
ProCreditは2023年に設立され、創業チームにはCitigroup、Standard Chartered、ANZ、アジア開発銀行などの元幹部が含まれている。
このプレシードラウンドでは、Integra Partnersをリードとし、Menardo Jimenez Family Office、M Venture Partners(MVP)、Cento Ventures、Gobi-Core Philippine Fund、天使投資家が参加し、合計で410万ドルを調達した。
ProCreditのビジネスモデルにより、通常の申請手続きや行政チャネルや代理人との対話を必要とせず、融資の意思決定プロセスを簡素化することができる。
また、顧客の事業所への訪問を実施することで、不良債権のリスクを軽減している。
ProCreditは、追加の資本調達のために融資ポートフォリオを拡大する計画であり、創業者たちが規制された銀行での融資業務の経験を持つことから、銀行業界に参入することを目指している。これにより、ProCreditは顧客に「より充実した融資ソリューションのセット」を提供することができると述べている。